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愛称は「そらとぶ薬剤師」。POOLO JOBで培った、自分らしく“人生をアップデートさせる力”とは?|卒業生インタビュー

旅を広める会社・TABIPPOが運営する、トラベルクリエイターコース「POOLO JOB」。キャリアの選択肢を広げることを目指し、旅先での経験をコンテンツ化するライティングやSNS発信のノウハウを 3ヶ月に渡って学びます。

今回は、POOLO JOB1期の卒業生であり、「そらとぶ薬剤師」として数ヶ月の就業期間と海外周遊を繰り返す独自のライフスタイルを始めたばかりのあきさんにインタビューしました。

あきさんは、10代の頃に海外留学を経験し、新卒から約7年間に渡り薬剤師として活躍。その後、ご自身の「本当にやりたいこと」や「理想の働き方」を模索する中、退職して海外へ行くことを決意します。

その中でPOOLO JOBへの参加を決め、現在の自分らしいライフスタイルに切り替えました。

“人生の転機”ともいえる、POOLO JOBでの活動を経て得たものは何だったのか。ご自身の価値観の変化とともに、お話を伺いました。



1. 原動力は、“好奇心”。より良い人生をデザインするために踏み出した新しい一歩

――薬剤師としてご活躍されているあきさんですが、POOLO JOBに入ったキッカケは何でしたか?

新卒から務めた病院を昨年退職し、現在は短期薬剤師として地方の薬局で働いています。あらかじめ就業期間を数ヶ月間で設定し、自由な時間を海外周遊やアウトドアに充てるという生活を試しています。

正社員時代は、規定の休暇では「行きたい場所に行き終わらないな」というジレンマがあって。年齢を重ねるにつれて「先送りせず、体力がある今のうちに行きたい」と考えるようになり、「仕事を辞めて旅に出よう。もっと世界を見て回ろう」という目標を立てました

お友達に名づけてもらった愛称は「そらとぶ薬剤師」


「仕事を辞めて海外へ行く」と決心した後でPOOLO JOBの存在を知り、旅の経験を活かしたSNS発信を学ぼうと参加を決めました。

――退職を決断してから参加するにいたったんですね。

職場環境にはとても恵まれていたのですが、働き始めて数年が経った頃から「このまま定年まで働き続けるのかな」「本当は何がやりたいんだろう」と悶々とする日々を送っていました。コロナ禍で好きだった旅行ができない時期が長く続き、閉塞感を感じたことも決断の後押しになりました。

過去の留学経験もあって、ずっと海外旅行が好きでした。もともと好奇心旺盛な性格なので、初めて英語が伝わったときの喜びや現地での刺激的な体験は今でも忘れられません。

――退職を決意された際、その後の具体的なプランはあったんですか?

大好きな旅やそこでの経験を経て少しずつ考えていこうと思っていたので、「退職してから1、2年は、とにかく自分がやりたいことをやろう」ということだけ決めていました。

私は人見知りするタイプでもあるのですが、海外へ行くとそれが緩和される気がします。とくに一人旅では、自分のことを誰も知らない土地に行くことで「完全に素の自分になれる」という感覚があります。

家庭や職場などでの私以上に、もっと純粋な自分。そんな状態で新しい刺激が入ってくる旅は、私にとって欠かせないものなんです。


2. 自分の仕事に誇りを。多様な価値観に触れる中で起こった心境の変化

――実際に入ってみて、ご自身の中で何か変化はありましたか?

私が1番驚いた変化は、続けたいのか分からなかった本業をさらに好きになれたことです。

それまでは、「 私はこの仕事をこれからも続けたいのだろうか」と薬剤師の仕事自体にモヤモヤしていました。そんな中、ライティングやSNS発信などのこれまで経験したことがない新しい分野を学んで体験するうちに、どちらの仕事にも魅力があり、薬剤師の面白さにもあらためて気づけたんです。

――具体的にどんな再発見があったんですか?

薬剤師は、人と話す機会が多い職種でもあります。患者さんとの対話で多様な価値観に触れることができたり、他の医療職の方々との関わり一つを取っても、一人の患者さんや病気に対して沢山の視点があることを知りました。

「さまざまな視点を通し、多くの関わりがあって現場は成り立っている」という事実を再認識することができ、とてもやりがいを感じたんです。

「違いが分かるかどうか」というのは、比較対象がないと判断できないですよね。ライティングの課題は、自分自身と向き合う「内側」に向く作業も多かったと思っているのですが、対して薬剤師の仕事は、他者とのダイレクトな関わりが欠かせない「外側」に向くもの。

POOLO JOBでの活動を通して「私は薬剤師の仕事が 好きなのかもしれない」と気づけたことは、とくに大きな収穫だったと思っています。

――それは大きな心境の変化ですね!そんなPOOLO JOBでの活動の中で、思い出に残っていることはありますか?

1つは、実際に現地へ足を運ぶ外部インタビューです。近所のコーヒー屋さんを取材させてもらったのですが、完成した記事を読んだお店の方が感動して泣いてくださって。「良かった」と安堵したのと同時に、とてもやりがいを感じました。

ダイビング好きの同期と一緒に沖縄へ行ったり、チームメンバーが立ち上げたタイのトライアルツアーに参加させてもらったこともありました。POOLO JOBに参加していなければできなかった体験ばかりなので、どれもかけがえのない思い出です。

チームメンバーが立ち上げた、タイのローカルツアーに参加


3. 視野の広がりと、SNSの楽しさに気づけた喜び

――あらためて、今に活きていることは何だと思いますか?

SNSでの自己表現に抵抗がなくなったことです。それまではSNS上で「自分を発信すること」に少し苦手意識がありましたが、POOLO JOBでの活動を機に本腰を入れてからは、とても楽しめるようになりました。

とくに、Xで海外移住者や旅好きな方々のリアルな情報を日々受け取るようになってからは、視野が大きく広がりましたね。良い意味で自分の中にあったメンタルブロックが外れ、「もっと自由にやりたいことをやろう」と思えるようになりました

以前より行動力も上がりました。今度、ヨーロッパ旅行の前にアイスランドでダイビングをする予定なのですが、特殊な場所ということもあって、必要な条件を満たすために新しくライセンスを取ったんです。

取得までの工程が多いので、以前の私だったらやめていたかもしれません。メンバーから良い影響を受けて行動する基準が上がり、これまで以上に自分がやりたいと思ったことに対して、意識高く取り組めるようになったと思います。


4. 新しい選択肢を手に、やりたいことを叶えていく人生へ

――あきさんの、今後のビジョンを教えてください。

今後は、やりたいことをひとつずつ叶えていきたいです。行きたい国へ行って、訪れた場所の魅力を伝える発信を続けていきたいですね。国内外どちらも楽しむ生活が理想です。

――当初の目標は「仕事を辞めて海外へ行くこと」でしたが、POOLO JOBでの活動を通して「仕事と旅を両立する生活」が叶ったんですね。

個性豊かなメンバーと接していく中で、両立する道もあるという新しい選択肢を見つけられました。自分が旅好きなのは、「非日常を感じられる」からです。それをしっかり味わうために「日本での日常」も持っておきたいと思うようになりました。

そんな気持ちの変化もあり、現在の短期薬剤師という働き方を選びました。POOLO JOB卒業後に退職して、新しいライフスタイルをスタートさせました。

――今のご自身にとっての「ベストな生き方」が見つかったんですね。

当初は旅をしながら仕事がしたいとも考えていましたが、課題を進める中で「旅は旅で思い切り楽しみ、仕事は仕事で集中してやる」といった、オンとオフを分ける生活が今の自分には合っていると思ったんです。

自分の特性が分かったことで、自己理解も深まりました。私はもともと、自分のことを表現するのが得意ではなかったんです。ライティングの課題も、はじめは本当に何を書いていいか分からなくて…。

けれど、多彩な経歴をもつ同期との関わりやインタビューで自分の想いを言語化する機会を頂いて、以前よりも自分のことが分かるようになりました

同期と逗子でオフラインミーティング
沖縄に集合し、ダイビング後に行った飲み会で


――素敵な発見ですね。

POOLO JOBに参加して、もっと純粋に毎日を楽しめるようになりました。それまでは、日常の些細な出来事に対する気づきが浅かったように思います。気づかないうちに自分の感情に蓋をしていたというか――。

今はより喜怒哀楽を表現でき、日々の小さなことにも喜べるようになりました。

そして、“人の優しさ”に感謝することが増えました。「もらった優しさに、今度は自分の分も足して次の人に渡そう」。POOLO JOBでの日々を通して、そんなふうにも思えるようになりましたね。


5. 編集後記


「続けたいのか分からなかった本業を、また好きになることができました。」

インタビュー中、あきさんはそう笑顔で語ってくださいました。

ライフステージが上がるにつれて、誰しも一度は「このままでいいのだろうか」「自分が本当にやりたいことは何だろう」と悩んだ経験があるのではないでしょうか。

POOLO JOBに参加したことで、多様な価値観に触れ、新しいご自身の一面や人生の選択肢を見出したあきさん。

個性豊かな仲間と過ごす密度の濃い3ヶ月間は、きっとそんな漠然とした想いを持つ方にとっても、人生に新しい風を吹き込んでくれるキッカケとなるはずです。


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