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【間もなく寿司の“旬”】夏にウマい寿司ネタ(つまみ)まとめ【39種】

魚がウマい季節といえば、冬でしょうか?

「寒いほうが魚が美味くなる」

これはよく使われる言葉ですが、必ずしもそうとは限りません。

確かに、冬には“美味しさの際立った”、“一般的に有名な魚”は多いです。

まず、河豚(ふぐ)。

冬こそ食べるべき代表的な魚です。

あと、鰤(ぶり)。

『寒ブリ』があまりに有名になりました。

冬になると富山の氷見の鰤が「〇〇万円で落札された」とニュースになり、日本一美味しいと言われるだけの「衝撃的なウマさ」を誇ります。

加えて、寿司ネタかと言うと意見が分かれそうですが(ふぐもそうですが)、真鱈(まだら)の白子や鮟肝(あんきも)も、冬が旬です。

……………。

他に何か思い浮かぶ「冬が旬の魚」はありますか?

私は、あまり思い浮かびません。

冬には「白子と鮟肝を食べたいときに食べられて幸せ!」と思いますが、お寿司に限れば、夏こそ旬。

簡単に、夏に旬を迎える魚を列挙してみます。(あいうえお順/39種)

・あおりいか・あかやがら・あこうだい・あじ・あなご・あまだい・あゆ・あわび・いさき・いしがきだい・いしかれい・いわし・うなぎ・うに・かます・かわはぎ・かんぱち・きす
・くろだい・こち・さざえ・しいら・しろぎす・しんこ・すずき・するめいか・たいらがい・たちうお・つむぶり・とびうお・はも・ほや・まこかれい・まだこ・まながつお・まはた・めばる・めひかり・やりいか

めっちゃあります。



それに。

お寿司が美味しい季節は(四季それぞれに旬のネタがあるので)年中ですが、「お寿司が食べたくなる季節」は、食べ物から涼を取れる“夏”だと思います。

夏こそ、寿司の旬です。

実際に、お寿司屋さんが儲かるのは(正月は特別として)夏です。

寒い時期に比べ、暑い時期は客数が1.2倍から1.5倍になります。

それだけ暑い時期にはお寿司のニーズが高まります。

夏こそ、お寿司を食べる時期です。

だからこそ、夏に美味しい魚を皆さまにご紹介させて頂ければと思います。

様々な(多くの)寿司ネタを、より美味しく食べられる夏の魅力をお伝えできればと思います。




(オススメ度を固有名詞の脇に5段階評価で表記します)


・あおりいか(4)
烏賊の王様です。以前の記事でもご紹介させて頂きましたが、トータルバランスに秀でた寿司ネタです。

・あかやがら(2)
口も体長も長い、個性的なお魚です。たんぱくな食感で、見た目は夏のお魚鯒(こち)に似ています。方々(ほうぼう)とも似ていますが、方々のほうが滑らか。矢柄(やがら)はたんぱくです。特別美味しいかというと難しいところですが、ハマる人にはハマるお魚なので、一度食べてみることをオススメします。私は鯒派です。

・あこうだい(4)
目抜(めぬけ)と区別されるそっくりさんです。高級魚であり、上品な寿司ネタです。赤むつ(のどぐろ)に似た美味さが特徴でしょうか。煮付で最高ですが、寿司ネタでも。

・あじ(5)
夏こそ絶品です。他の季節とはまったく別物です。ただ、鮮魚でなければ意味がない(加工した鯵はそれほど美味しくない)ので、きちんと鮮魚をお店でさばいているような気概のあるお寿司屋さんで食べるべきだと思います。

・あなご(5)
旬の穴子を食べるには、穴子屋さんで食べる必要があります。鰻より美味しいと思いますので、ぜひ穴子専門店で。お寿司屋さんの穴子では、なかなか厳しいと思います。

・あまだい(2)
甘味のある鯛です。魚体が可愛いですので、ショウケースや鮮魚店などで見かけた際には見てみてください。私はあまり好んで食べませんが、美味しいです。好みです。

・あゆ(3)
住む場所を選ぶ川魚の鮎(あゆ)は、食べられるお店がかなり限られます。情報ルートを当たってみたところ、群馬で食べられるようです(お寿司ではありません、申し訳ございません)。お店の名前は『桐生梁』。旬の時期には生食できるとの噂もあり、とても気になります。

・あわび(2)
お寿司屋さんで美味しい鮑(あわび)と出会えたことはあまりありません。鮑は間違いなく火を通したほうが美味しいです。鮮度が良ければ生食でコリコリとした食感を味わえますが、私は進んでは食べません(鮑のネタの表面がうねったような断面になっていたら、腕の良い板前がいるのでしょう。そうして食べやすくしてくれています。活鮑は噛み切れないほど硬いので……)。

・いさき(4)
伊佐木(いさき)は夏、といっても特に梅雨の時期が旬になります。さっぱりとした白身ですが、旬のものは脂が乗っていて別物のような旨味があります。食べるなら、間違いなく6月です。

・いしがきだい(2)
見た目は似ていませんが、身の味わいは真鯛に似ています。さっぱりとした中にしっかりとした味わいがあり、旬のものであれば、オススメできます。

・いしかれい(2)
砂利に隠れる(溶け込む)鰈(かれい)です。さっぱりした鰈です(鰈は全体的にさっぱりした味わいのものが多いです。なので、さっぱり感以上に価値ある味わいの『鮫鰈(サメカレイ)』をオススメしています)。

・いわし(5)
鯵同様、旬になると驚くほど美味しくなります。梅雨時が狙い目です。ただ、鯵と同様に鮮魚ではないお店もあるので要注意です。夏の時期の光り物(鯵・鰯)にこそお寿司屋さんの本質が出るので、良し悪しを見定める判断材料にしています。

・うなぎ(4)
穴子同様、お寿司屋さんでは最高の旨さは出ないと思います(それでも美味しいですが)。夏に鰻屋さんに行くと、驚くほど味が違います。美味しい鰻を求めるときには、鰻屋さんに行きます。

・うに(5)
甘味が勝負の雲丹(うに)ですので、旬こそ美味しさ抜群です。活雲丹(活きていた雲丹)を狙いましょう。

・かます(4)
秋茄子にかけて「秋かますは嫁に食わすな」と言われています。かますは秋に見かけることが多いと思いますが、走りの晩夏にも美味しいです。ねっとりとした食感が非常に美味しく、特にオススメしたい白身です。ウマすぎて食べすぎてしまうのも頷けます。

・かわはぎ(4)
「はぎ」と名のつくものは夏が狙い目です。肝醤油で食べれば絶品です。肝を食べられるのは鮮度が良い証拠ですので、判断材料にしてください。かわはぎに肝醤油を乗せないお寿司屋さんは、かわはぎをご提供する意味がないと思います。それ程、肝に価値があります。

・かんぱち(4)
言わずとしれた高級魚、絶品の魚です。夏にこそ、食べたいですね(旬に限らず美味しいので私はいつでも食べちゃいます)。

・きす(3)
天ぷらにすることが多いですね。おつまみで。小魚なので寄生虫のリスクが高く、生食することはほとんどないはずです。

・くろだい(1)
真鯛とそっくりな魚体ですが、真っ黒です。釣り人の夢が詰まった、希少な魚です。

・こち(4)
夏のお魚と言えば、鯒(こち)です。鯒のような食感をもつ魚の中では、一番美味しいと思っています。夏らしく、さっぱりと。

・さざえ(4)
ツボ焼きが有名ですが、刺し身でも。香りが強いので、生食でも美味しいと思います。

・しいら(1)
黄色と銀色の、オデコの尖った平たい魚体が特徴的な魚です。雑魚に区分されるような、非常に安価な魚です。旬のモノであればお寿司屋さんで見かけることもありますが、私は食べません。

・しろぎす(3)
「ぎす」です。目光(めひかり)に似ており、脂が乗っているのが特徴です。生食することもありますが、火を通して食べることをオススメします。

・しんこ(5)
小ぶりな小肌(こはだ)を新子と呼びます。新子は一般に小肌より高級とされています。特別に美味しい魚のひとつです。

・すずき(2)
夏のお魚で、暖かくなるにつれて目にすることが増えると思います。ギュッと詰まったたんぱくな味わいが特徴です。旬のものは美味しいですが、旬でなければ食べません。

・するめいか(4)
甘味と噛みごたえのある食感が大きな特徴で、生のものは身が黄色みがかっています。旬のものは絶品です。

・たいらがい(2)
ヘラのような形をした特大の貝です。寿司ネタになることもあります。クセがなく、貝類が苦手な方にも。

・たちうお(2)
刀のような魚体をしています。煮付が美味いと評判の魚です。寿司ネタなら、炙りで。ほろほろとした食感が特徴的です。

・つむぶり(4)
鰤のような見た目で、鰤よりも噛みごたえのある魚です。鮮度の劣化が早く見た目が赤みがかっていて「見た目はイマイチそう」ですが、食べると非常に美味しいです。

・とびうお(2)
初夏が旬で、ねっとりとした食感が特徴です。黒みがかった見の色があまり美味しそうに見せませんが、食べると美味しいです。

・はも(5)
夏といえば、鱧(はも)。梅との相性が抜群に良いです。寿司ネタになることもあります。私は大好きです。

・ほや(3)
心臓のような、ドラゴンフルーツのような見た目をしています。軍艦で食べることもあるかもしれませんが、基本的にはおつまみで。クセが強く、「ほやを食べられれば大概のものは食べられる」とも。

・まこかれい(3)
高級鰈です。上品な味わい。超有名寿司店でオススメされていました。

・まだこ(4)
茹でたものが主流ですが、生食のものも非常に美味しいです。紅葉おろしで。

・まながつお(2)
小さなマンボウのような可愛らしい魚体をしています。名に「かつお」とありますがたんぱくな白身です。

・まはた(3)
「はた」です。はたは総じて高級魚。多くのハタが夏に旬を迎えます。たんぱくで、クセのない上品な味わいが特徴です。

・めばる(2)
身は伊佐木に似ています。伊佐木よりさっぱりとしていた味わい。クリクリとした目が可愛くて好きです。

・めひかり(4)
唐揚げや天ぷらにすることの多い小魚です。脂が乗っていて非常に美味しいです。「ぎす」や「きす」より身がふっくらしていて、私は火を通す小魚の中で一番好きです。

・やりいか(3)
身が薄く、コリコリとした食感が特徴です。烏賊はそれぞれ異なる食感を楽しめる貴重な寿司ネタですので、多くの烏賊が旬を迎える夏にこそ様々な烏賊を食べ比べてみてください。



以上になります。

夏は旬の魚の種類が豊富で、食べ比べも楽しめる季節です。

「夏もお魚が美味しい季節」

お寿司屋さんに行きたくなる季節を、より楽しめるような発見がありましたら嬉しいです。

個人的に、


鮎の刺し身、超気になります。

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