記事「日本に帰りたくない? ノーベル賞受賞 真鍋さんのメッセージ」(フェイスブック投稿より、コメントやりとり)
コメント(Aさん)
日本は研究者のみならず、生活している すべての分野の者が 他の方々を気遣いながら 日々過ごしているように思えますね。農村に暮らす私でさえも…
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私の返答(Aさんへ)
協調性に関してはあらゆる場面で問われる状況になっていて、時に忖度だったり同調圧力だったりといった問題につながりますが、本論の切り口としては少し飛躍があるようにも感じますね。
私としては何度となく問題視してきたポイントが『日本の研究者は自由に研究ができない~国立大学や研究機関の国からの運営交付金は毎年削減されている一方、予算獲得のために必要な膨大な事務作業や、実用的な研究への偏重~日本の研究が危機的な状況に陥っている』ということに尽きますが、必ずしも協調性と相対する環境でなければ改善し得ないというものでもないとは思うわけで、「研究者と政治とのコミュニケーション不全」という指摘については、例の日本学術会議の会員任命拒否問題の一方で、同会議の側でも、国際リニアコライダー計画への猛反対など多分に政治的な事項への過度なアプローチや、科学の〝軍事利用〟に加担しないという原理原則(設立の意義)さえも線引きが非常に困難で、主観的に判断し得ない時代になったことなどを自問した上で、政治(政権、官僚等)とのコミュニケーションの在り方を問い直す(是々非々で歩み寄る)べき時期ではないか…とも考える次第です。
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