〈to'morrow music〉 NEW ARTISTS OF THE MONTH (May 2023)
7月18日の21時に大きな発表があるので、今のうちに音楽が好きな人には僕のSNS(Twitter / Instagram)をフォローしてほしい!普段こんなこと言わないけどね!大切な発表なので!ちなみに話題のThreadsも作ったのでよろしくお願い致します。
さて、今月もプレイリスト〈TO'MORROW MONTHLY〉から国籍 / ジャンルを問わずに特にお気に入りのニューカマーを厳選し紹介していこうと思います!
Blumepopo (Shiga / Japan)
滋賀発のオルタナティブ・ロック・バンド、Blumepopo。結成は2015年にまで遡るが恐らく何かのターニングポイントがあり、活動を少し休んでいたと思われ。そして2023年に復活してからリリースした新曲2曲がこれまでと比べ物にならないくらいに完成度が高くて素晴らしい。最新曲「少年時代」は初期のきのこ帝国とかにも通じるようなダウナーなオルタナティブサウンドが特徴的だが、サウンドデザインがとにかく優れていれる。オルタナティブなギターサウンドの中に埋もれるように配置されているのにも関わらず一段と光り輝いているヴォーカルがとにかく素晴らしいのだ。楽曲としてのクオリティーとしてもそうだけど、mixでもこだわり抜いたからこそ生まれた完成した楽曲だろう。マスロックやポストロック、エモからも影響を受けてそうなギタープレイも最高だ。
hemlocke springs (Raleigh / USA)
昨年リリースしたデビューシングル「Gimme All Ur Luv」でいきなりバズをお越し注目を浴びたノースキャロライナ州はラレー出身のアーティスト、hemlocke springs。個人的に彼女のディスコグラフィーの中で一番好きなのが「sever the blight」という楽曲。80sのシンセポップの要素もありつつも、今までで一番疾走感があってスピーディーな楽曲でもある。とにかくこの疾走感あるビートにhemlocke springsの高くて跳ねるが、少しスピリチュアルな感じもある声質がブッ刺さってて、完全に新しいポップソングとして成り立っていると思う。
Island of Love (London / UK)
Jack Whiteの〈Third Man Records〉がサインすることも頷けるロンドンを拠点に活動中のオルタナティブ / ガレージ / ロックンロール・バンド、Island of Love。Dinosaur Jr.辺りのUSオルタナを軸としたサウンドではあるが、その中にまさに〈Third Man Records〉らしいガレージやロック系統のサウンドが混じっているのが最高だし、メロディーはとにかく馴染みやすい。友達がインスタでライブ映像のストーリーを上げていたが、もうその30秒くらいでもライブが凄まじいのが伝わってきた。僕が大好きなPinactというバンドを思い出す。ロックンロール界のヒーローにはこういうバンドがなってほしいものだ。
The Last Dinner Party (London / UK)
ロンドンを拠点に活動中のニューカマー、The Last Dinner Partyは先日リリースされたデビュー曲「Nothing Matters」のMVが既に100万回再生されるなど今年を代表するニューカマーバンドになりそうな予感がある。デビュー前からThe Rolling Stonesのオープニングを務めたりもしている。まだ2曲しか公開されていないものの古き良きのグラムロックを感じさせる土台を持ちつつもRadioheadやオルタナティブな音楽からの影響も感じさせるし、Kate Bushのフォロワーであることもすぐにわかる。HMLTDの新作が凄まじく良かったが、あそこまで行くと恐らく世間的にはやり過ぎなのだろが、彼女たちはちょうど良いところを付いていきそう。それにしてもギターの音が良すぎるし、ファッションセンスも抜群だ。
Modern Woman (London / UK)
ロンドンを拠点に活動中のオルタナティブ / エクスペリメンタル・バンド、Modern Woman。これまでもロンドンの主流のポストパンクからジャズやヴァイオリンなどを取り入れBlack Country, New Roadにも通じるようなミュージカル的な要素までを取り込んでいてクールだったバンドなのだけど、今回リリースした新曲「Achtung」は今までで一番シンプルにロンドンのポストパンクが好きな人に刺さるであろうトラックだ。表情豊かなヴォーカルとしてこれまでも圧倒的なセンスを見せつけてきたSophie Harrisの歌声は今回はとにかく鋭く、ギターで作り出したノイズも完璧にマッチしている。Dry Cleaning、Heartworms、Yard Actとかに通じる今年のロンドンのポストパンクを代表する一曲だ。
Nymphlord (Los Angeles / USA)
LAを拠点に活動中のSSW、Tia Rabinovitzによるプロジェクト、Nymphlordによるデビューシングル「Stinks 4 Lyfe」を初めて聞いたときにはSkullcrusherがデビューシングルとして「Places/Plans」をリリースした時と同じ感覚にさせられた。とにかくキレイなヴォーカルと馴染みやすいメロディーに鳥の声が聞こえてきそうな物静かな音像。しかし彼女の場合は2分後半から一気にオルタナティブが爆発する。インディーフォークとオルタナティブを同時に味わえる素晴らしい曲だ。しかも2ndシングルではリリース元でもある〈Lauren Records〉にも通じるような少しパンキッシュなギターが特徴的でもあるベッドルームなインディーポップをリリースしていてまだまだ予想できない部分も多いアーティスト。8月にリリース予定のデビューEP『Mothers Cry And Then We Die.』がどのようなEPになっているのかが楽しみだ。
she's green (Minneapolis / USA)
USはMinnesota州Minneapolisを拠点に活動中のシューゲイズ・バンド、she's green。彼らがリリースしたデビューEP『Wisteria』が超最高だった。Slowdiveとかを彷彿させるドリーミーで轟音なシンプルなシューゲイズではあるのだけど、ヴォーカルを担当しているZofia Smithの歌声も完璧だし、もう数え切れないほど聞いてきたシューゲイズ・バンドの中でもトップクラスにお気に入りのバンドに一気に飛び出てきた。2023年は個人的にシューゲイズの年だと思っているんだけど、それは結構広い意味でのシューゲイズだったけど、ここまで王道のバンドでも最高なヤツが出てくるとやっぱり100%シューゲイズの年だと言いたくなってしまいますね。
Summer Whales (Kyoto / Japan)
まだ結成が1年にもかかわらずアチコチで名前を見かける京都のインディーロック・バンド、Summer Whales。個人的にも先日イベントに出演してもらったけど、本当に昨年リリースされた「Sox2」という曲がリリースされた時には衝撃的だった。来日も決定したSorryを感じさせる楽曲で、とにかくその辺りの楽曲を噛み砕いて噛み砕いて、日本と英語を混ぜたリリックで完成させている。個人的にリリックのリズム感の面で英語の方が気持ち良い音楽スタイルだと思っていたから、同じくらい気持ち良い日本語曲を出せてる時点で今までいなかったバンドになっているし、「Swallow」のようにSlow PulpやMomma辺りの現行USインディーにも通じる楽曲も素晴らしい。最新曲としてリリースされた「Pizza or Mac」もまさに彼らの良さが詰まったインディーロックで、Bメロの気怠さとかが本当にたまらないし、今日本のインディーロック系統のバンドの中で1番洋楽ファンにシンプルに刺さるバンドだと思う。
Waterbaby (London / UK)
ロンドンを拠点に活動中のMarthaとJessicaによる姉妹デュオ、Waterbaby。今注目のレーベル〈untitled (recs)〉からリリースされたデビューアルバム『22° Halo』はシンセサウンドを軸にした奇妙でアバンドギャルドな作品で、デビューアルバムなのにも関わらず本当に唯一無二の世界観を作り上げている。オーロラのように美しいときもあるが、急に真っ暗で何も見えなくなるような様は万華鏡のようだ。最終的な仕上がりは全然違うけど、Let's Eat Grandmaのデビューアルバムを聞いたときと同じような感覚をさせられる。決してダークなだけな音楽ではないし、明るい時もあるけど、とにかく狂気を感じるし、それが最高。
Yawning Portal (London / UK)
ロンドンとシカゴの2拠点で活動中のアートプロジェクト、Yawning Portal。幻想的なエレクトロニカなサウンドを中心にアンビエントやドリームポップ系統のサウンドにも通じる音を鳴らすアーティストだ。調べた限り謎なコトが多いがサウンドに関しては素晴らしくてyeuleやSega Bodegaといったロンドンのシーンに通じるミステリアスで音楽をリリースしている。アートワークやプレスピクチャーなどをAidan ZamiriというCaroline PolachekやFKA Twigs辺りのアーティストとも仕事をしているPhotographerと一緒に作成しており、その辺りの世界観も含めてクールだし、無名のアーティストではあるが、界隈としてはまさにその辺りのシーンに所属するアーティストなのだろう。
上記で紹介したアーティストを含めたマンスリープレイリスト〈TO'MORROW MONTHLY〉も公開してます!
僕が運営している洋楽専門のオンラインレコードショップ〈to'morrow records〉もチェックしてみてください!
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来週の7月20日(木)に下北沢THREEにて〈NEW FELICITY〉/〈to'morrow records〉〈THREE 〉による共同イベント『3 SIDES LIVE』を開催します。
それぞれが今気になるアーティストを1組ブッキングし+毎回一般公募枠のアーティストに出演してもらう新イベントです。
今回の一般公募枠はNALUCKという名古屋のバンドに決まりました。
チケットのリンクはコチラから
まずは音源をチェックしてみてください!
アマイワナ
みらん
nenne
NALUCK
ライブハウスでの飲み代になります! Cheers!!!