Humanity #6 について

2024年2月7日 21:06

2月17日のお昼に下北沢LIVEHAUSで約1年ぶりに『Humanity』というイベントを開催する。出演者はmei eharaさん、DYGLの秋山さん、そしてMaika LoubtéさんがDJ出演してくれる。

前回の開催から日も空いてしまったし、改めて『Humanity』というイベントについて少しだけ書かせて頂きたい。

『Humanity』というイベントは”世界で起きていることへ向けた”ドネーションイベントだ。その時々にどうしても許せなかったり、少しでも力になりたかったする事に向けて、少しでもドネーションを集めたい思いが一つある。そしてドネーションを集めること以上に、遠くの行ったこともない国で起きている事だとしても、虐殺や同じ人間として絶対に起こってはいけないことに大きな声でNOという事、もっとひとりひとりが関心を持って話題にすることを目指して開催する。

もちろん来てくれたお客さんは当日は音楽を楽しんでくれれば良いんだけど、例えばSNSでそういう話題をシェアしたり、友達と話したり、今回でいうとイスラエルに加担している企業の商品から手を離してみたり、堅苦しい話題かもしれないけど、政治や世界で起きていることをもっと話して関心を持ってくれる人が増えれば良いなと思いもある。そういった一つ一つの事に関してできるだけ多くの人がNOを言っていかないと、今は遠い国で起きていることかもしれないけど、そのうち自分自身や友達が直接的に巻き込まれることが起こっても全然おかしくない。だから僕はこういった話題を自分たちの為に話題にしている一面だってある。将来日本が戦争に巻き込まれても何も不思議ではないし、正直にいうと既に怖くて仕方ないからだ。

僕の話で申し訳ないのだけど、そもそも『Humanity』というイベントはロシアがウクライナへ侵攻した時にスタートさせたイベントで、はじめたのには大きなキッカケがある。それは僕の親友がウクライナからオランダへ避難しなくてはいけなくなったという事だ。その友達は僕がNYに住んでいたときの友達で、ビールがお互い好きだったので、色んなところにクラフトビールを飲みに行って、酔っ払って、よくわからないクラブで遊んでた友人。普通にただの仲良しだ。お互いパンデミックのタイミングで母国に帰っていたんだけど、その後侵攻があった。本当に仲の良い友達が戦争に巻き込まれたのは生まれて始めてで、状況もわからない最初の数日は本当に心配で何も手につかなかった。その後わりとすぐZOOMで電話したとき、オランダで家族が持っていた家に移り住んでいて、”私は家族揃って逃げてこれたからラッキーなのよ、父親だけ国を出れない家族もたくさんあるから”と言っていた。侵攻を進めたプーチンはもちろん最低で話にならないが、ウクライナの政府にだって今だって疑問がある。

やっぱりその友達との会話が大きな理由で、何か形として行動しないといけないと思ってスタートしたのが『Humanity』というイベント。自分とは直接関係のない事のように見えても、いつ同じことが身の回りで起きるかわからない。その時間が来るまで毎日を楽しむのも悪いことではないけど、少しでも世界がまともになるように、僕は考えていきたい。

一つ言えるのはやっぱり貧富の差であったり、様々な観点から犠牲になっていくのは常に弱い立場の人間だということ。犠牲になるのは無実の一般人ばかりだ。

今ガザで震えながら生活をしている人たちも本当に罪のない弱い人間ばかりだ。銃を構えたイスラエル軍に抵抗する武器すら持っていない人たちが大半。目隠しされた裸同然の人たちが整列させられ、理由もなく殺される。病院や学校など無差別に爆弾を落とし、その結果が麻酔無しで手術して泣け叫ぶ子供の映像へと変わっていく。本当に言葉にするのは難しいほどに人間として許せない事を今のイスラエル軍はパレスチナでしていて、そこにもう『Humanity』は何もない。これを僕たち人間が見過ごして良いわけがないし、もし世界が止められなければ、本当に日本も含めた世界が終わってしまうと心から恐怖している。

だから僕にできることは本当に少ないけど、『Humanity』というイベントだけでもまずは開催できればと思っています。

ここまで本当に色々頭を整理するのにも時間を使ってしまって、アナウンスがギリギリになってしまって本当に申し訳ないけど、素晴らしいアーティストも揃ってくれたので、是非遊びに来ていただきたいです。お待ちしております！

to'morrow records / music
Kent Mizushima