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王道だけどちゃんと聴いてなかったシリーズvol.2 『Texas Flood』

「彼のプレイを聴くと、無性にウイスキーが飲みたくなる。」

第2回目は夭折のギタリスト、スティーヴィー・レイ・ヴォーンで1作目の『Texas Flood』です。

80年代はヘビーメタルが主流の時代で、速弾きなど派手なプレイが評価されていました。

そんな中、古臭いと言われていたブルースを当時に蘇らせたのがスティーヴィー・レイ・ヴォーンです。

常人ではとても弾くことができない、極太弦を巻いたストラトキャスターから奏でられるサウンドは、唯一無二です。

彼がデビット・ボウイに認められ徐々に知名度を上げていく中、『Texas Flood』は83年に満を辞して発表されました。

このアルバムには表題と同名曲の『Texas Flood』、『Pride And Joy』と言ったライブでの定番曲から、彼の奥さんの名前を冠した『Lenny』まで、彼を語る上で欠かせない楽曲が含まれています。

後のアルバムと比べると多少粗削りなところがあるように見えますが、そのギタープレイはすでに完成の域にあります。

レイ・ヴォーンはその後ドラッグ問題に悩まされますが、じきに克服し素晴らしい楽曲・プレイを数多く残します。

しかし、1990年シカゴ行きのヘリコプターに乗り込んだ際、濃霧による墜落事故に見舞われ、35歳の若さで亡くなりました。

ジョン・レノン、ジミ・ヘンドリクスやフレディ・マーキュリーなど若くして亡くなったロックスターは数多くいます。

レイ・ヴォーンも彼らと同様、その唯一無二のブルースプレイは色褪せることなく、いくつもの世代に渡って愛され続けることでしょう。

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