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【ユーザーさんの声】不安をいつでも打ち明けられる場所がある。私は何度も救われた。

実際にTomopiiaを利用してくださった方の声を集めた「ユーザーさんの声」企画。今回は、がんの治療も終わり、現在は経過観察中の50代女性にお話を伺いました。

日中は仕事に向かうなど、日常生活を取り戻しつつありますが、時折どうしようもない不安に襲われることがあるといいます。

LINEを活用した看護師との対話サービス「Tomopiia」をどのような想いで使い始め、利用後にはどのような感想を抱いたのか。率直なお気持ちを聞かせていただきました。

お互いに匿名の状態で、看護師と対話できる

──Tomopiiaを最初に知ったのはどこでしたか?

私のがんは寛解していますが、常に不安や孤独を感じることがあるため、共感し合える相手がSNS上にいないかをよく探しているんです。

そんな中、インスタグラムの広告で知りました。そこには「がんに罹患した方々に担当の看護師が『対話』を通して『ほっと』する時間を提供する」と書かれていて、興味を持ちました。

その時点ではサービスの詳細まではわからなかったのですが、私も普段使っているLINEのチャット機能を使うとのことだったので、まずは使ってみようと思いました。

──初めて利用するサービスに、不安はありませんでしたか?

対話の相手が看護師さんということだったので、その点は安心感がありました。

私も自分の病状について明かしているのは数名だけで、何でも話せる相手が少ない、限られていることに悩みがありました。逆の立場だったら自分もコメントしにくいかも……と考えると、なかなか打ち明ける気持ちにはなれません。

一方で自分のストレスや不安はたまり、自分で抱え込むようになります。その状態に苦しさを感じていたことも事実なので、Tomopiiaを使うことで気持ちも和らぐかなと期待がありました。

お互いに匿名でのやりとりなので、安心して本音を話せることもサービスを試してみようと思った理由です。

看護師から届いたメッセージに何度も励まされた

──実際にサービスを使ってみて、どんな感想でしたか?

最初はわからないことも多く、少し戸惑いながらのスタートでした。

LINEは短い文章で細かくやりとりするのか、長文を書いて一気に送ればいいのか。病気のことばかり話すのか、プライベートのことも話していいのか。

「対話サービス」とは言うものの、具体的にどのようなコミュニケーションを取っていけばいいのかなど、手探りだった部分は正直ありました。

──初めて知り合った看護師との対話ということで、慎重になりますよね。

それでも始まってしまえば「さすが看護師さんだなぁ」と感動することが多々ありました。

初回の自己紹介で私の抱えている不安や心配ごとを共有したのですが、その時にどんな言葉であっても受け止めてくれる感覚があったんです。

LINEのやりとりを重ねるにつれて信頼感も増しました。私の言葉の一つひとつに関心を持ってくれていることがわかるので、私もこの方になら何でも話して大丈夫だという感覚が得られたように思います。

──具体的にはどれくらいの頻度でやりとりをしましたか?

日中は仕事があるので、朝と夜の空いた時間を利用してメッセージを送っていました。利用できる期間は1ヶ月で、その間は担当の看護師さんと何度でもやりとりができます。

文章の量でいうと、私は長文を送ることが多かったです。看護師さんに伝わるような表現にしたかったので、下書きを何度も書きました。そのためLINEを使ってはいるものの、感覚としては「お手紙のやりとり」に近かったように思います。

──お手紙、という表現がステキですね!

がんを経験している方であれば、夜になって急に不安が襲ってくることもあると思います。そんな時に自分の気持ちを素直に吐き出せる場所がある。それ自体が私たちにとって大きな意味があるんです。

すぐに返事がなかったとしても、不安や悩みを打ち明ける相手がいることで、気持ちがすっとラクになりますし、返事があればそのメッセージに励まされる。LINEのトークルームも削除されずに手元に残るため、元気をもらいたい時は何度でも読み返しています。

それに、自分が送ったメッセージをあとから読み返せるのもいいですね。時間が経つことで自分の想いや考えていることを客観的に見れるため、また同じような感情が襲ってきた時に冷静に自分を見ることができます。

あと、看護師さんから「こんなところに行ってきたよ!」と旅行先からお写真が届くこともあって、それがまた楽しみなんです。ほどよい距離感が心地いいなと思っています。

「またお話がしたい」そう思える看護師との関係性

──特に印象に残っているエピソードなどがあれば聞かせてください。

Tomopiiaは私にとって素晴らしい体験で、看護師さんの前では自分の弱みをさらけ出していいんだと思えました。

季節の変わり目になると、私の体調を気遣ったメッセージが送られてきたりと、やさしさも嬉しかったです。手がしびれるなど不調で辛い時も、「温めてあげるといいですよ」とお気遣いの言葉をいただきました。

── 利用期間を終えて感じていることはありますか?

私は、「もっとお話をすれば良かった……」という想いがありました。

Tomopiiaの利用期間である1ヶ月の中で、看護師さんとすごく仲良くなれるんです。ただ、お互いに匿名でつながっていることもあり、その期間が過ぎるとお別れになってしまいます。

仲良くなった友だちが転校してしまうような、そんな淋しさがありましたね。それだけ密度の濃い対話ができた証拠でもあると思います。

抱えている孤独や不安、そのすべてを吐き出せる場所

──最後に、これからTomopiiaを使おうと考えているユーザーさんに向けて、メッセージをいただいてもよろしいでしょうか?

LINEの操作さえできれば、年齢を問わず、誰でも気軽に利用できるのがTomopiiaだと思っています。「対話サービス」と聞くとちょっと身構えてしまうかもしれませんが、要は匿名の看護師さんと気軽にLINEができるサービスだと思ってください。

私は今回、たまたまインスタグラムを使っていたからTomopiiaの存在を知ることができましたが、まだまだ知らない人のほうが多いサービスだと思います。もし自分が入院中に知っていたら、絶対に使っていたと思います。

がんと共に生きる方々にとって、本当にやさしいサービスです。どんなに明るく努めようと思っても、気持ちが落ち込み暗くなってしまうことがありますよね。

そうした場面で、抱えている不安や孤独、思っていることのすべてを吐き出せる相手がいることはとても心強いことだと私は感じました。治療の真っ只中でなくても、私のように寛解中の人もたくさんの不安を抱えているはず。そういう方々にとっても、Tomopiiaはやさしいサービスだと思います。

「自分の不安を少しは取り除けるかな……」と期待を感じた方は、ぜひ一度試してみることをお勧めします。心の痛みを取り除いてくれる、軽減してくれるサービス。それがTomopiiaなのだと思います。

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