病気と向き合っているあなたが自分らしく生きるを一緒に見つける「Tomopiia」
Tomopiiaのスタッフやユーザーさんにインタビューした記事です。 開発への想いや、使ってみた感想などを語っています。
本連載は言葉の重要性をテーマに毎回お届けしています。しかし、今回は対人関係においてその言葉が通じなかったとき、言葉に代わって何が大切なのかを恥ずかしながら最近の私の失敗を紹介しながら書かせていただきます。 今年の夏、私は家族とともにイタリア旅行に行きました。この旅行はもう何十年か前にした家族との約束でした。還暦を過ぎて元気なうちに果たしておこうと思ったのです。春から準備を始め健康にも留意して毎日ウォーキングをしました。その甲斐あって旅行は多少のアクシデントもありながら、後は
私は研修講師などの仕事で、初対面の人が集まってグループワークをするとき、最初に自己紹介をしてもらいます。そのときは 「まずは自分の名前と、その次にみなさんのいちばん好きな食べ物を言ってくださいね」と言います。そういうとなぜか笑い声が起きます。 「好きな食べ物なんて、小学生じゃあるまいし」みたいな笑いも含まれていると思いますが、やってみると自己紹介の時間は絶えず笑い声があちこちから聞こえます。おもしろいから笑っているというよりも、好きな食べものを話すときに思わず「ムフフ…」と笑
対話の中でたいせつだと言われるものの1つに「共感」があります。カウンセリングの神さま、カール・ロジャーズもカウンセリングの手法の一つとして「共感的理解」をあげています。 先日、午後のファミリーレストランでランチ後にそのまま一人パソコンに向かって書き仕事をしていたときのことです。私よりちょっと年配の女性グループが後ろの席で賑やかです。何やら楽しそうでどうしてもその話題が耳に入ってきます。その中でこんなうわさ話が始まります。 「〇〇さんは、話しいるとすぐ『わかるわかる』って言
以前、会社勤めをしていたときの話です。商品開発の会議で「商品にもっと提案性が必要」と私が言ったときに「提案性? そんな言葉を初めて聞きました。辞書に載っていますか?」という人がいてそこで会議の流れは止まりました。「提案性」という言葉が伝わらなかったのです。 そこで私は「~性」という言葉には「物事の性質・可能性」という意味があるので、「その商品がユーザーに何らかの提案をする可能性」という意味で使ったと説明しました。実際に「提案性」という言葉自体が辞書に載っていなかったかは定か
みなさんはがん罹患後、周囲の方からどのような声を掛けられることが多いでしょう? 一般社団法人がんチャレンジャーさんは、2020年に「寄り添い方ハンドブック」を作成し、延べ1万人以上の方々にがん罹患経験者へのかかわり方のヒントを提供してこられました。 今回のイベントでは、同法人代表理事の花木裕介さんより、その活動の一環として実施されたがん罹患経験者向けアンケート結果をもとに、周囲からの嬉しかった関わりや、辛かった関わり、望むかかわりなどについての集計結果を、ご自身の体験談とあ
会話の中で出てくる「~したい」という言葉。本人がそう言うならかなえてあげたいと思いますよね。でもその言葉をそのまま受け取って実現してもご本人にはそれほど喜んでいただけなかったという経験はありませんか? 今回はある看護部長さんから聞いた「焼肉を食べたい」とおっしゃった「おじいちゃん」の話を紹介します。 70代のYさんは長期入院中でした。入院当初は奥さん、お子さん、お孫さんがお見舞いに来てくれていました。しかし入院が長引くにつれてその頻度が減ってきました。Yさんがさみしそうにし
【言葉が支えている】 「プレゼントは“晩ごはん”」 何気ない日常会話の中でのたった一言が思いがけなく相手を喜ばせることがあります。今回は私の友人から聞いた「ご高齢のお母さんがある一言でイキイキとした」話を紹介します。 子どものころは誕生日に親が選んでくれるプレゼントをもらうのが楽しみでした。小学生くらいになると「自分の欲しいもの」をプレゼントしてほしくなります。大人になって自分の欲しいものがある程度自分で買えるようになると、今度は“プレゼントそのもの”よりも「自分のことを
【言葉が支えている】 「私の父と息子の和解」 前回はこの連載を始めるにあたって私のプロフィール、子どものころの体験とともに「言葉にすることの意味、効用」について書きました。今回も私の体験から「言葉で伝えることで関係性が変わった瞬間」を紹介します。 今から10年も前のお正月のことです。当時、私の父親はその前の年から特別養護老人ホーム(特養)にお世話になっていました。そこに至るまでも療養型病院を転々としており、実家でお正月を迎えられなくなってもう数年経っていました。ですから、
みなさん、はじめまして。 私はコピーライターとして社会人をスタートし、その後編集者、看護系出版社の編集部長、出版社経営などを経て現在はキャリアコンサルティングやカウンセリングなど、ずっと「言葉」と「文字」にかかわる仕事をしています。仕事を通じて感じてきたことは「言葉によって人生は変えられる」ということです。 このたび、「看護師とがん患者さんがSNSを使った文字による対話」によって療養中の患者さんの孤独や不安、モヤモヤした気持ちの整理をサポートするTomopiiaのサービスを聞
実際にTomopiiaを利用してくださった方の声を集めた「ユーザーさんの声」企画。今回は、看護師としてお仕事をされてきた、50代女性・Yさんにお話を伺いました。 がんと診断されてから半年ほど経った頃に、Tomopiiaを知ったというYさん。気持ちも落ち着いていた時期だったものの、何でも話せる相手がいること、看護師といつでもつながっていられるという安心感から、お守りのようなサービスだったと振り返ってくれました。 スマホアプリを使った看護師との対話サービス「Tomopiia」
働きながら治療をする病気へと変化してきているがん。 予期せぬライフイベントに直面することで、人は仕事と治療(療養)の両立についてどのような悩みや不安を抱えているのでしょうか? 前回に続いて、一般社団法人がんと働く応援団 理事の廣田さんをお招きし、「がんとともに働く」をテーマに開催しましたイベントの後編をレポートいたします。(前編はこちら) 後編では、がんサバイバーでもありTomopiia(トモピィア)の対話体験者でもあるゲストKenさんも交え、Tomopiiaの十枝内、
働きながら治療をする病気へと変化してきているがん。 予期せぬライフイベントに直面することで、人は仕事と治療(療養)の両立についてどのような悩みや不安を抱えているのでしょうか? 今回私たちは、一般社団法人がんと働く応援団 理事の廣田さんをお招きし、「がんとともに働く」をテーマに対話を進めました。看護師とがん罹患者さんの対話サービスを提供する、TomopiiaのCNO(Chief Nursing Officer)の十枝内(としない)がイベントの進行を務めました。 今回は初
Tomopiia(トモピィア)は、がんで不安や悩みを抱える方が看護師と個別対話できるサービスです。不安や孤独を解消する一助になるべく、日々活動を続けています。 今回お越しいただいたのは腫瘍精神科医の清水先生。がん患者とその家族4,000人以上と対話をしてきたご経歴があり、Tomopiiaが「SNS看護」という新たな領域でのチャレンジを進める中で、これまで数多くのアドバイスをくださりました。本記事では、がんを抱える方の悩みと対処法について、看護師の統括を務める十枝内綾乃より清水
Tomopiiaは、がんと共に生きる皆さんと看護師との「LINEを活用した対話サービス」を提供しています。チャットに込めた1通1通のメッセージを大切に、利用してくださる方々の不安や孤独を少しでも解消できたらと考えています。 今回の記事では、対話看護師として活動するTomopiiaのメンバーをご紹介。どのような経緯で看護の道を歩むようになり、なぜ対話看護師としての活動を始めたのか。 その想いをインタビューで聞かせていただきました。 両親の入院がきっかけで、看護に興味が
がんの患者さんと看護師とのLINEを活用した対話サービスとして、2021年にTomopiia(トモピィア)はプロジェクトを開始しました。今回ご紹介する十枝内綾乃は現在、Chief Nursing Officerとして看護師を統括する立場にあります。 今回のインタビューでは、十枝内さんの参画の背景のほか、本事業を通して伝えたい想いなどを語ってもらいました。 「あなたと出会えて良かった…」患者さんからの言葉が看護師としてのやりがいに──まずは、これまでの経歴について教えてくだ
Tomopiia(トモピィア)は、がんで不安や悩みを抱える方が看護師と個別対話できるサービスです。不安や孤独を解消する一助になるべく、日々活動を続けています。 今回お越しいただいたのは、SNSカウンセリング及び心理療法の専門家である宮田先生。Tomopiiaが「SNS看護」という新たな領域でのチャレンジを進める中で、これまで数多くのアドバイスをくださりました。 本記事では看護師の統括を務める十枝内綾乃が、「看護師がSNSをつかった対話でサポートすることの意義」について宮田