歩み寄れるのか
どうも私は上司を敵と認識してしまい、
上司の言動一つ一つを自分に対する攻撃行為と受け取ってしまっている。
相手はただただ、普通に会話をしているだけなのに、
自分にとっては言葉の刃と化して自分を深く傷つけている。
「どうして」「なんで」「対策しているの?」
その言葉がすべて、自分を責めているように、
否定しているように感じてしまう。
上司の言い方も少々問題があるというか、
部下の言葉を小石程度に聞き、そして忘れ、
それでいて相手の発言を論破し、言質を取りたがり、
言い負かさないと気が済まないといった口調で語る。
上司と部下という関係だが、「対等な関係」は最初からなく、
「自分が上、お前は下」の強烈な上下関係が敷かれている。
障害者の知識に暗く、部下に障害者がいるにも関わらず、
まったく知識を得ようとせず、いい意味で他の部下と対等であり、
悪い意味で配慮が全くない状態である。
うつ病患者に向かって「駄目だよ」「いらない」「そんなの必要ない」と
否定のオンパレード。
本人は相手の思考や行動に関する軽い否定なのだが、
私はそれをずどーーーんと受け止めてしまった。
私は駄目なのか。
私はいらないのか。
私の考えは必要ないのか。
そんな言葉の洗礼を受け、私は上司を敵と認定してしまった。
敵の言葉は鋭く恐ろしい。
面談で会話をするのも頭が真っ白になる。
恐怖と委縮で何を言ったか覚えておらず、
何を言われたか覚えていない。
ただただ、自分は受け入れられていないこと、
否定されたことしか感覚が残っていない。
いいことは何一つ言われず、ただただ、駄目出しの嵐。
そんな嵐が去るのを、視線を時計に落としながら待っている。
こちらがこんな態度だから、相手も加虐的な態度になり、状況はさらに悪化。
体調の様子を尋ねる面談が、質問詰問責問の時間になってしまっている。
なんでもかんでも私が悪い。
お前の体調が悪いのは自己管理がなっていないせいだ。
ちゃんと対策取っているのか? 取っててそのざまか?
前の会社ではどうだったんだ。どうしてここではできないんだ。
全部あなたのせいですよ、と言いたいところをぐっと抑えて、
今日もこっそり泣きながら仕事をする。
支援員さんは、お互い歩み寄っている最中だと言うけれど、
この上司のいるせいで派遣さんが続けて4人も辞める現状を見ると、
なかなか歩み寄るのは難しいのではないかと思う。