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散文集:記憶達「キャバクラ」

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記憶 キャバクラ(2020)

 仕事先で、キャバクラを経営している人に会った。人材会社も経営していて、その人のオフィスの外観がとても良くて、多分キャバクラ関係の人材をモデルに採用してそのオフィスで写真撮影をすることになった。

突然だけど、キャバクラというか、性産業を経営している人の協力を得ることに強い抵抗を覚えた。突き詰めると、それは自分の産業と行ってきたことへの疑問になる。性を売りにするビジネスvs美を売りにするビジネス。自分の撮る写真と映像は性とはかけ離れているかと思っていた。でも究極的には、その差は皆無。自分もあの人も変わりはない。おそらくだけど、どのビジネスもセックスアピールを兼ねてくる。それに対する態度:超肯定的で商品として扱う=経緯がないわけではないvs敬意があるつもりでやっている。。。この違いは何か。仮に違いがなかったとして、じゃあどうするのか。セックス産業として認知した上で、敬意を持って接するしかないでしょう。もうすぐ帰国です。

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