散文集:記憶達「綺麗な時間」(2015)
記憶「綺麗な時間」
何か素敵なものを見ているとき、一人でいることが多いと思いました。映画だったり、丘の上から見える風車と海の水平線がかぶる夕焼けだったり、照明の綺麗なライブだったり、フラットからの夜景だったり、いつもは静かな町の一夜だけの人混みだったり、あなたと中華を食べている時だったり。他の人といるときは、たぶん人に注意を引かれてそこまで”綺麗”や”素敵”といったものに集中することは難しい。その人といるときは、時間そのものがいいのか、それとも、その人自体がそう形容される