私なんで会社員やめたんだっけ?

ふとさっきそう思った。

専門学校を卒業して、新卒で就職した会社を3年半で辞めた。

そもそも、ここで働いてたって言えるアパレル業界と日本以外でもある程度名前が伝わるところ(子供の頃親がよく買い物をしていて、子供の頃にここで働きたい!って言っていたらしい)に就職しようっていう、あんまり可愛くない理由で就職をした。

学生の頃から3年働いたら、もう少しターゲットの狭いお店に行ってバイヤーやプレスに28歳でなって30歳で独立して33歳で子供産むって言っていた。

実際は、23歳で法人作る(洋服のブランドを作った)28歳でブランド解散。そのまま個人事業主に。今に至る。が現実。

どこかの企業に属しているイメージがそもそもなかったのだなぁ。

最初に働いた企業では、販売員をしていてとても良い方たちに囲まれてお仕事をさせていただきていました。

しかし、当時は結婚をすると辞めていく先輩や、子供を出産しても働いているけれど、夕方のピークタイムに帰宅をしてしまう役職のある方たちを見て、母親としてこの仕事を両立させることの物理的な難しさを感じていました。

父がアパレル関係の経営側の人だったので、私が就職してから「今日どうだった?お店の予算は?フロアの予算は?何人出勤してたの?朋はいくら売ったの?ふーん。給料いくらだっけ?うん。なら良い働きじゃない?」って、毎日毎日毎日毎日繰り返されるもんで、もう本当うるさいんで笑こっちから報告するスタイルにしました。すると売り上げの意識が身について、売り上げも取れるようになった気がします。悔しいけど。

あと、10年働いている先輩のお給料を聞いた時に、え!無理だ私!と正直に思いました。個人の売り上げの差があっても、昇給が月500円しか違わないと知り、月500円のために私もう頑張れないな。。。と思った記憶も。(アパレル業界の低賃金問題。売れるって本当に凄いことだと思うし、良いものを作り伝えていくことに直結しているから、大事にしたほうがいい。私がいた会社が現状どうなっているかわからないのでこんなこと書いて申し訳ないのだけど、業界全体の問題だと思う。)

帰って父に話すと、会社員ていうのはそういうもんなんだ。とバッサリ。月500円。1日にしたら16円。16円ぽっちのこと気にしてイライラするのはもっと嫌!!何より、頑張らないっていうのももっともっと嫌ですー!!

そんなこんなで、自分で仕事をしたい。と内容は漠然とですが強く思ったことを思い出しました。

実は、、、会社員2年目からひっそりとブランドをスタートしていまして、edit for luluにお声がけいただいてブランドをつくる運びに。販売員だと平日に休みがあるので、その平日に打ち合わせに行ったりしていました。もう時効ということで、許されるかしら。。。

会社員3年目に入った頃、edit for luluの方から、流行通信のブランド紹介に名前が上がっている。というお知らせが。顔が出せないけれど、ロゴで対応してもらうと、刷り上がった雑誌でロゴで対応してるの私だけだった笑

ということで、いろいろな思いとタイミングが重なり、会社を辞めてブランドに専念しよう。うまくいってもいかなくても。5年後28歳で一度人生を考える!とりあえず5年頑張ってみる!と謎に決意をし、独立。

そして私が暗闇と呼ぶ時期が、その5年後の28歳にきます。うまく行ってもいってなくても5年後28歳で一度人生を考える!ってほんとなんの予言だよ!って当時思ってたな。

そして端折って36歳の今、出産の予定も結婚の予定もないのですが、女性が働くことと、子育ての両立についてどうにかしたい。という気持ちが私にはあるのだと思います。または、出産してなくても母性はあるのでその行き場と言ったらいいのだろうか。。。

さっきこれまたふと思い出した、中学受験の時に好きな本は?と聞かれて、森鴎外の高瀬舟と答えて面接官の目を丸くさせたことを思い出しました。

生きることと人の善悪とは、、、みたいな内容に小学生ながらとても考えこんだ記憶があります。子供の頃からそういう観点で物事が気になっていたんだと思う。

高校2年生の時、専業主婦だった母が働きに出たいと言います。母は実家が京都で、父は山梨が実家。父は土日も仕事に行っていて、平日も毎日遅かったので、姉と私と弟とをほとんど一人で面倒を見てくれました。

ちょっとづつ働き始め、誰の許可を得なくても良いお金を少しでも持って、好きなアーティストのコンサートや、お芝居を見に行くことができて、母はとても元気になりました。

そんな母を見て、自分で判断をしてやりくりできるお金を持つことの大切さを学びました。

それぞれの状況によって、できること、できないこと、必要なもの、必要ないもの、さまざまだと思います。

女性は子育てが終わると、次は介護で離職率が上がるそうです。

いろんな状況になっても、取捨選択をできる生き方をできるように私はなりたい。


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