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クチコミを書く前に···接客サービスを「受ける側」にも責任はある

先日、初めてゴールド免許を手にしました。

一生、運転はしないと思っていたのに、住環境が変わってやむを得ず教習所に通ったのが、6年前のことです。

大人になってから通った教習所。

ここで「接客」を提供する側、そして、される側の責任について考えました。


通ったのは、自宅最寄りの教習所。
ちらっと目にしたクチコミは、良いとは言えませんでした。

実際に入所してみると、たしかになかなか面白い、個性豊かな教官揃い。

技能教習には、教官を指名できるシステムもあり「〇〇教官以外で」と指定する人もいたようです。私は特にこだわりなく、いつも「 どなたでもOKです!」のスタンスで予約していました。

そんな私のラスト路上教習で、初めてお会いしたのが、A教官。
一番の大御所といった風情の、身体も声も大きく、オーラのある方です。 いつも1号車に乗車していて、すごく厳しい人だという噂はなんとなく聞こえてきました。


教習中、たしかに熱量は高めでした。

A教官「 これ知らない?これまで誰にも言われなかった? 良かったね〜!今聞けて。なんで今まで俺の教習に来なかったの?」
A「試験いつ受けるの?明日!?これで!?ほんとに!?」

と、絶え間なく話しかけてくるA教官。
こちらも必死なので 

私「 知らないです、初耳です。とりあえず今全部教えてください、明日合格する予定なんで!」

と、喚きながら運転しました。

教習所への帰り道、A教官は教習履歴をめくりながらこんなことを言いました。

A「最後だけど、これまでの教習はどうだった?」

私「運転はヘタだけど、教習は楽しかったです!皆さん良い方ばかりだったので」

A「そう??そうですか。……(間)それは、あなたが良い人だからですね

急にどうした!しかも敬語!?と思いましたが

私「あ~。まあ、そういうことでしょうね」
A「はぁ?」
2人「はははは(円満)」

と和やかに教習を終えました。


教習所は、1対1で対応を受けますが、本来の「 サービス業」ではなく、あくまでも教えを受ける場と認識しています。
そのため、一般的な接客業よりもフラットに構造を考えることができそうです。

正直なところ、 あのクチコミはこの人だろうな〜、この人はこんなことを書かれそうだな〜、というクセのある教官は数名いました。
ですが、その人との関係性をどう構築するかは、「客」側にも責任の一端があると思うのです。

当たり前のことですが、サービスを提供する側、提供される側が、お互いを尊重、リスペクトするのは、どんな場においても大切です。
お金や商品、サービスが介在している場合、どうしても「サービス提供者」と「お客様」の関係になるものの、基本は人同士のコミュニケーション。

一言で言ってしまえば「良い対応を受けたければ、自分も良いお客さんでいることが大事」だと思います。これは、あらゆる場面で言えるのではないでしょうか。

私の尊敬する接客エキスパートのMさんから聞いた、「鏡は先に笑わない」という言葉があります。
接客を提供する側の視点、心掛けとして伺いましたが、接客を受ける側もなるべくそうありたいものです。
それによって、接客体験はより豊かなものになっていくのではないでしょうか。


【蛇足】
※ただ、本来はサービス提供者主導でその場をマネジメントするのが理想ですよね。。
※そして、度を超えたパワハラと無礼には、どちらサイドも毅然と対応しましょう!































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