1日いちアート 16(じゅうろく) ~歌舞伎の世界 足の親指をあげる意味とは~


知らない文化に足を踏み入れるのは
難しい?
なんで難しい?

バレエは初めての人にとってハードルが高い、
とよく言われるけれど
みんなにとってのバレエみたいに
私にも、気になるなあと思いながら
ずっと見に行ったことがないものがまだまだあって、
その一つが『歌舞伎』だった。

2年前にイタリアから日本に帰ってきてすぐに見に行く機会をいただいて
初めて見に行ったのだけれど
なんで今まで見に行ったことがなかったのか不思議でしかないくらいに
良い時間を過ごした。

劇場に踏み入れただけで
まずその知らない世界、
外の世界とは明らかに何かが違う空間に心を踊らし、
舞台が始まって
演者さんの話し方から目線から
小さな体の動かし方、
音楽を奏でる人、
掛け声をかける(きっと)常連さん、、、etc
見るところがいっぱいすぎて目が足りないなあと感じたくらいに
たくさんの作り上げられた美しいもの、
興味深いものがそこら中に散りばめられていた。

バレエでも物語がわかったほうが面白いのを知っていたから
あらすじは全部調べてから行ったんだけれど
物語によっては知らなくても同じくらい楽しめたであろう演目もあったり。

また見に行きたいなあと思いながら
見にいけていなかった歌舞伎をオンラインで。
調べるとyoutubeチャンネルがあったり
海外の方も見れるような
短くまとめられて英語であらすじが書いてあるビデオがあったり。

今日は
「菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)」と
「らくだ」
がのっているものを。


上にはあらすじを知っていなくても
楽しむことができた演目があったことも書いたけれど
世の中には知識がある方がより深く楽しむことができることの方が圧倒的に多いと思っている。

同じ話をするのでも、
当事者本人を知っているかいないかで
話に対する興味やそこから思考する深さが変わったり。

菅原伝授手習鑑を見て思ったことは
歴史をもっと知っていたらもっと楽しめるだろうなということ。

お化粧の一つや髪型、
言葉や車引きの場面でも
ぼんやり、ほうほうほうほう、と見入る中で、
あぁ、この人はこういう人だったはずだからこういうことか、
という見解ができたのかなと思うと少し悔しくなるほど。

もう一つ気になったのが、
ポーズを決めている(歌舞伎界では見得というのかしら)時の足の親指。
これについてはすごくすごく気になって眠れないほどたったので調べる。
演者さんの癖なのか、それとも何か意味があるのか。

立っていて足の親指だけをあげる、なんて癖は不思議すぎるので
何か意味があるに違いない。と
今日は眠たいから早く寝たいなあと思いながら、
でも結局気になって調べる。
(芸術には眠気に勝ってしまうようなエネルギーを与えるパワーもあるんだっけ。)

「特に力強さを表現する時には足の親指を立てたり目を寄せるなど、より効果的な演技が加わります。」と。
足の親指を立てることが力強さを表現する、と。

そんなまだまだ知らないルールが歌舞伎界にも
たくさんたくさんあるのかと思うとたまらない。
その芸術の世界でしか存在しない定義というものを知ることに
なんともいえない特別感を感じる。
これがロマンを感じるということなのかしら、
ん、違う?
それにしてもその世界でしか存在しない定義って
たまらない。


バレエの世界で言えば、
鎌足は!絶対!アウト!みたいなことなのかな。

らくだについてはなんだか
これも歌舞伎?と思うラフさ。
言葉が少しわかりやすい。

「歌舞伎の定義」みたいなものもまだよくわかっていないので
また今度はそれについてもきちんと調べることにする。
きちんと歌舞伎のことを勉強しないままに
歌舞伎のことを書くことには抵抗があるけれど

例えば私がバレエの感想を聞きたいなと思った時に
その人が感想を書くためにバレエの歴史とかを全て調べる必要はないと思っていて
というかむしろ何も知らない状態での感想を聞きたい、ので
いちにち1アート企画では、
気になることは調べるし、
今すぐ気にならないのであればまた気になる時に調べて書くことにする。

何か間違ってることを言っていたら
教えてくださいな。
学びたい。

さてらくだの話に戻る。
ショートバージョンじゃなくてフルで見たくなる。
お酒の飲み方が印象に残る。

落語のらくだというのは聞いたことあるけどなあ、
と思っていたら落語が題材だったのね。
そういえば落語もきちんと聞いたことなかったんだっけ。

明日は落語にしようかな。


人生で初めて「歌舞く」という言葉の意味を知った時は
胸が高揚したんだっけ。


今度はオンラインでも
フルバージョンの歌舞伎に
触れてみたいな。
未知の世界。
美しく、厳しく、深い深い世界。


参考資料ページ:
https://www.kabuki-bito.jp/special/knowledge/todaysword/post-todaysword-post-130/


#いちにちいちアート

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