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1日いちアート 19(じゅうきゅう) ~コッペリア ~

19日目にしてやっと
バレリーナらしくバレエ関連の記事3つ目。

さてさて
GWに被せて出された緊急事態宣言。
緊急事態宣言下の都道府県では
劇場での舞台は全て無観客で行わなければならないことになり

東京で公演を予定していた
新国立劇場バレエ団も例にもれず
公演中止になるかなと思っていたら、
まさかの、全キャストの公演をオンラインで無料配信!

太っ腹、、、。

新国立劇場バレエ団 ローランプティ版 『コッペリア (全幕)』


昨日の落語でも発見したこと、
『演じる人によってアドリブや物語の構成が少し変えられるということ』

がバレエでもあるのだけれど、

バレエの物語と言ってすぐ思いつくであろう「白鳥の湖」も
演出する人や国、時代によって
少しずつ話が変えられていたり、
踊りや音楽の順番が変えられていたり、
大きく変えられているものだと
音楽自体全く違うものを使っていたり、、、なんてことも。

わかりやすいのだと
最後がハッピーエンドかそうじゃないのか、とかも違う。


今回のコッペリアは
フランスの振付家ローランプティが振り付けたバージョン。

私がよく知るバージョンよりも
出てくる女性がみんなsassyな感じ。

コッペリウスの歪んだ(と周りからは思われるであろう)愛が
すごく目立つようになっている演出だなあと。

2幕のコッペリウスとコッペリアに扮したスワニルダとの踊りとか特に。
滑稽なんだけれど哀愁が漂う、みたいな。

古典バレエの物語に出てくる男性像って
よくよく考えると
しっかりしてー!
と思う人が多いんだけれど
それはその物語が作られた時代に関係あるのかしら。

舞台装置とか小物にすごくお金がかかってるんだろうなあ
なんてことを考えながら見てしまったりする。笑
子供の時とは違う見方。笑
衣装もとても可愛らしい。


1つ大きな物語があってそれに基づいて作られたバレエ作品のことを
「幕もの」というんだけれど
最近は幕ものの舞台に立つことも
生で見ることもなかなかないので
こうして幕もののバレエを全幕オンラインといえど生で見れるのは
なかなかレアな機会だった。

幕ものをしようと思うと、小作品集をするよりも
舞台装置や小物、ダンサーの数やみんなで練習する時間も必要だったりで難しかったりするんだけれど

やっぱり抜粋じゃなくて物語を通して見るのが一番魅力的なバレエの見方なのかのもしれないなあ、と。

抜粋や小作品を集めた「バイキング」も良いのだけれど
ガッツリどっしり「コース料理」も良いのよねえ、という話。
(例えが下手すぎて自分にびっくりしている)


演出やオチが違うのも、
演じる人で雰囲気が変わるのも、
それを見比べるのがとても面白いし、
何しろこうして見た気持ちを言語化する前提だからか
比べてみる、ということに
とても魅力を感じる。

そうそうこの1日いちアートのnoteを書くようになってから
見ることに対する細やかさが変化した気がする。

感度が上がった、というのかしら。
感度は上がるにこしたことはないからねえ。

明日は何に触れようかな。


コッペリアはあと1回、
4月8日(土) 14:00~ オンライン配信があるので
お時間ある方はぜひちらりと〜
(あらすじや解説もバレエ団のページにのっていますよん)


過去の記事で他のバレエ関係の記事3つ、気になる方はこちらから☟
#4現代版バレエ ロミオとジュリエット

もう1つは #8のバレエ漫画 SWAN



#いちにちいちアート


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