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モノが売れない時代、「場所を売る」ことで生まれる小売り・流通の価値について  by起業家妻


「モノからコトへといわれて久しいですが、人口がどんどん減っていき、ネットでの買い物がますます増える時代、スーパーの収益は必然的に下降をたどっていきます。

消費者にモノを売る収益だけではなく、別の収益モデルを構築しなければならない中で、「モノを売る」から「場所を売る」ことで新たな収益を生む仕組みが作られ始めてきています。

最近、流通の間でよく話題になってきている「スーパーのメディア化」です。

スーパーをリアル空間での広告の場所として提供することで、toBから収益をあげる動きが出てきています。

少し話は変わりますが、会社近くの某コンビニでは、先週から店内のいたる場所にサイネージが設置されるようになりました。サイネージでは食品メーカーだけでなく、toC向けのサービスの広告がエンドレスに流れる仕様になっています。
飲食スペースや、お会計を待つ列の正面に画面を設置することで、買い物客は必然的に広告を見るようになる空間が作られています。


いくらECが発達しても、普段の買い物をすべてネットで済ます人はまだ少数でしょう。とくに生鮮食品は自分の目で見て買いたいという人は多いです。
「スーパーに買い物に行く」という行為がなくなることはないですし、集客という機能が0になることはないでしょう。

これからの時代、「スーパー=人が集まる場所」ということが大きな資産となります。
人が集まるリアルな場所としての強みを生かして、収益を作り出す仕組みが今後ますます広がっていくでしょう。

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