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「起業のきっかけ」 by起業家妻

私の旦那さん(略してDと呼ぶことにする)は2016年11月に起業をした。
会社は現在3期目を迎え、順調に事業は大きくなっており、私もその会社の社員として働いている。
家族として1社員として、会社の代表を支える人間として思うことを綴っていきたい。

これから起業をしたいと考えている、特に家族を持ちながらの起業を考えている人に向けて、なるべく有意義なことを伝えていきたいと思う。

今回は「起業のきっかけ」について

Dが起業を意識し始めたのは大学生の頃。
私たちは大学の学部の同級生で私が20歳、Dが23歳の時に付き合い出し、そのまま別れずに結婚をした。(Dは大学を入り直しているので、3歳違いだが同学年なのである)

その間、転機となったのが「世界一周の旅」である。
大学3年のある日のデート中、
「俺、世界一周に行きたいんだよね」
とカミングアウトをしてきたのが始まりだ。

話をよく聞くと、今後の人生を考えた時に「日本に生まれたという理由だけで、そのまま日本で生きていく」ということに納得ができない。日本以外の国がどんな文化で、どんな経済で、どんな働き方をしているのかを知らずに将来の選択をするということができないから、世界を見に行きたいと言っていた。
話を聞き、納得したとともに面白そうという理由で私も付いて行くことにし、その半年後2人で世界一周に旅立った。

世界一周中、それこそ色々なことがあったが、「どう働くか」という視点では大きな影響を受けた。
日本という国の雇用環境だと、社会人になったら世界一周なんて、そうはできない。仕事を辞めて長期間旅に出る=ドロップアウトとみなされてしまい、社会からの風当たりは厳しい。もちろんフリーランスやノマドなど多様な働き方ができるようになってきているので、旅をしながらお金を得ることはできるが、生計を立てるのは大変だ。

現在、会社に籍を置き働いている身としては、会社で働くのは楽しいし、悪いことばかりではないが、現実問題「会社で働きながら自分の時間を自由に使う」ことは困難だ。

お金を得る手段として「働く」ことは必要なわけだが、「働いて何を得たいのか?」と問いた時に、一番優先したいことが見えてくる。

Dにとって、一番プライオリティが高いことは「自由に生きる」ことだ。しかし、「お金や社会的地位」も捨てられない。そこが彼の貪欲なところである。

「自由とお金」を手にいれるためには、必要最小限の労力でお金を得るスキルを磨くことだいうことになり、「一番スキルを高めれられる経験=起業」という結論に至った。
起業してうまくいけば、資産や社会的地位も得られる。うまくいかなくても、起業したことがあるという経験はプラスになる。

といった経緯で、Dは起業を意識するようになった。

とはいえ、起業するといっても大学生にとっては未知の領域である。未知のものに突っ込むのはとてもリスクが高い。起業の成功率を上げるためには、まず会社勤めをしてからの方が得策と考え、大学を卒業して企業に入り、4年勤めて独立をした。それが2016年の11月のことだ。


起業のきっかけは千差万別。これから起業をしたいと考えている人も、もう起業している人も、それぞれの思いを抱えて踏ん張って頑張っている。私は、そんな彼/彼女らを心から応援する。

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