文系教員が技術科教員免許を取得する方法

はじめに

　この記事は前提として東京・神奈川近辺に在住する教職に就いている方に向けた情報です。その他の地域や教職に就く予定がない、教員免許を持っていないという方にはあまり参考になりませんので、予めご了承ください（それでも読んでいただけるともちろん嬉しいです）。

　なお情報は2023年初め時点のものですので、それ以降状況が変わっている場合もあります。実際に取得を検討される場合は、ご自身でも一度お調べになっていただければと思います。参考にした情報は大学への問い合わせと知人からの話です。

　近年教員採用試験の倍率が下がっていることが問題になっていますが、それは、自治体、受験年度、校種、教科などによって事情は異なります。基本的には中高の体育や社会科系科目は依然として高倍率な傾向にあるようです。中には、他校種、他教科の免許の取得を考えている人もいると思います。技術科（中学校）の教員採用試験は、自治体によっては小学校以上に低倍率なこともあり、正規採用を目指す方にとっては大きな武器になると思います。

　ここでは、技術科の教職課程が設置されている大学を調べた結果、教職に就いている東京、神奈川近辺で暮らしている方に限定されてはしまいますが、他学部（文系含む）出身の方でも技術科の教員免許取得が目指せる大学、方法について紹介します。

技術科教員免許取得の一般的ルート

　技術科教員免許を取得する人の多くは、教育学部のある大学に入学するか、または工学、農学系の教科に関する専門に近い大学の教職課程を取り、技術科の教員免許を取得しているようです。しかしこれはこれから大学に入る人であれば良いですが、社会人の場合、よほどのこだわりが無い限りは一から大学に入りなおすということは現実的でないと思います。

技術科教員免許は、通信制で取得できない

　私は技術科の教員免許を取得できる現実的な方法は無いか、実際に知人の話や大学に問い合わせながら調べてみました。教員免許のほとんどは通信制で取得することができ、インターネットで調べればすぐに教員免許の取得方法が分かるようです。
　
　しかし、技術科の教員免許については現状では通信制で取得できません。インターネットで調べても中々現実的な技術科の教員免許取得方法はありませんでした。そこで今度は「通学する科目等履修生」という条件で調べたところ、文系の人や技術科が取れる大学に通っていなかった人でも取得が目指せる大学が1校見つかりました。