名刺がわりに、エッセイをひとつ
そのカードの存在は友人経由で知り、気になるなあと思っていたのですが、
東京のとあるイベントに参加したとき、NPOにインターンしているという大学生が、これを差し出し「よろしくお願いします!」っていうてきたんですよ!!!
わ!きた!
と思いました。
デジタル名刺、プレイリーカードです。
気になってたんですよこれーって話から、カードの仕組みやアクセスできる画面のことを教えてくれて、またその学生さんの爽やかさもあって、私も購入を決めました。
カードのデザインは、自分の好きなようにデザインできるよ!
カードをスマホにかざすと、SNSのアイコンと共に自己紹介画面が現れ、連絡先の追加やフォローがその場で可能です。
自己紹介画面はいつでも編集でき、最新の状態にしておけるのはやっぱりデジタルの良さですね。
つい先日、地元のクリエイター仲間さんたちが集う会に参加させてもらったので、私も自慢げにこのカードを差し出してきました。みんな、「何これ」「気になる」「私も作ろ」状態でした。
ふむふむ、こうやって、広まっていくんだね。
紙を無駄にしたくないという気持ち。地球にやさしいものを使いたいという気持ち。いいものを自分のためにも未来のためにも選びたい気持ち。
モノや体験が広まる時って、価値が共有されている時だ。「みんなにとっていいこと」には、前置きがいらないから、広がるスピードもはやい。
本づくりにおいても、こういう
★みんなが「いいな」(=欲しいな)と思っているポイント
を見つけることが、より多くの人に届けることになりますね。
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で、プレイリーカードを実際使ってみての感想なのだけど、
私のように日本と中国を行き来していたり、引っ越しや移動が多かったりする人には、デジタル名刺はすごくおすすめです。住所や情報が変わるたび、増刷を考えなくてよいのは、今のところとても心地よいです。
一方で、世代を分けるカモですが、アクセスした時にSNSのアイコンが並んでいるので、SNSにちょっと疲れてたりする私のような昭和世代は、
「え、フォローしないとダメですか・・」みたいな気持ちになる人も、いるんじゃなかろうか、と思いました。
追加したくなきゃしなくていいんだけど(読み取り履歴が残るので、フォローするしないは後からでも全然いい)、
生まれた時からSNSがある世代に比べると、こういう”ダイレクト感”が、ちょっと苦手かもと感じてしまうのよね。
SNSでつながるのか、リアルでつながるのか、自分がどういうつながりを育てていきたいかを問うてくれるツールでもあるので、私は在庫が切れるまでは紙との併用で名刺交換を楽しんでみたいと思います。
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でねでね、デジタル名刺を使ってみて、改めて思ったことがありまして。
紙の名刺の場合は、それを取り出すときに出会った場の空気や時間、話したことなんかを思い出すこともできるかもしれないんだけど、
デジタル名刺は、つながりは保てるけど、そうした「記憶」への働きかけは弱いです。かといって、つながりが今すぐ欲しいからデジタル名刺、なわけでもない。
ということは結局、私が本当にほしいのはその人の「名刺」や「情報」ではないんだなと思ったんです。
そして、私の場合はそれは、その人の「視点」や「世界観」だったりするなあと。
その人の好きなものや目線、日頃何考えてるとか、そういうものに触れてから、連絡をとる、関係を作っていく、みたいになるのが私にとっては心地が良いと思ったんですよね。
であれば、名刺にこだわらず、例えば人生のワンシーンを作品化した気軽なものが一つ欲しい。”作品”があれば、前置きが少なくてすみ、出会いはもっとカジュアルでありながら、丁寧に扱っていける気がします。
だから、私の場合は、名刺がわりにエッセイをひとつ。
自己紹介文がエッセイになってたりとか。文章にするのは苦手だという人は写真1枚でもいい。
どんなふうに時間を過ごし、物事をとらえ、周りに循環させているか。そんな体温のある物事を綴ったエッセイを、名刺がわりにもらえたら、夜ごはんがめちゃくちゃ進みそうです。
私ももう一回、作ってみようかな。
前回、2017年に作ったZINEがあるのですが、そろそろ新調の時期。
当時を振り返りながら、どうやって作ったのか、次なる作品をどうするか、検討してみたいと思いました。
というわけで、デジタル名刺からのエッセイ小冊子制作、なるか?!
詳しくは、メンバーシップ「本づくりゼミナール」で興奮気味に発信していきたいと思います。なんか、みんなと一緒になんか作っていけたら面白そうだな・・・欲望を共有させていただけるメンバーの皆様、いつもありがとうございます笑。
▼メンバーシップ「本づくりゼミナール」
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