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初日の違和感は

80年代後半、私は高校1年生でした。
ここから高校時代スタートです。

皆さんは、物事が始まらないうちに予感や違和感は感じたりするほうですか?

私は高校生になった初日から、この高校じゃなかったと感じ後悔しました。

当時の自分の田舎の高校選びは、さほど選択肢はありません。
私は結局、自分がほぼ平均値の高校を受験せず、安全圏の高校を受験しました。
受験に失敗するのがめちゃめちゃ怖かったからです。

それに、いつも同じ点数だった奇跡のライバルと出会うのちえちゃんも同じ高校を受けると聞いたのが決定打でした。すっかり安心して受けることを決めました。
また、闘わないことで両親も安心するに違いないと思いこみました。

私は受ける高校を調べることも行ってみることも何ひとつしませんでした。
ただ「ここが私にとっていいに決まってる、どこもそんなに変わらない」そう自分に言い聞かせました。

しかし、入学に行く前に、新しい制服を着てみた時、初めての違和感を感じました。どうしてもスカートのヒダ、胸のリボン、ブレザーの形…びっくりするほど生理的に好きになれないデザインだったのです。

嫌な予感はずっと続きました。
入学初日から違和感だらけでした。

初めての通学路、歩道が狭くて混みあって…でも歩調を前の人に合わせないといけなくて、重く慣れない学生カバンを片手にスタスタ歩くのが苦痛でした。(ちなみに中学は学校指定リュックで楽ちんでした)

始業の時刻と電車の時刻が全く噛み合わず、始業の50分前に学校に着いてしまうのも憂うつでした。

高校の建物も私に合わず冷たい感じがしました。
(すぐ建物との相性を感じる癖があります)

同じ中学から行くメンバーも、ちえちゃん以外はなんとなく波長が合わない人ばかりだということに気づきました。

どうしよう。こんなに違和感だらけ。焦る。

どこか気にいるところがないか、必死で探しました。校歌だけは少しだけマシな気がしました。

実は、奇跡のライバルだった、ちえちゃんがこの高校にしたのは、私と同じ失敗が怖いからではありませんでした。
ちゃんとした理由がありました。
ここは吹奏楽が強くて地元では有名だったからです。だからあえてここにしたのでした。
私のように逃げ腰の他人軸ではなかったのです。

初日の違和感は、案の定当たることになります。

温かくてクラスが一体となっていた中学時代(心温まる教室での思い出)から、とても辛くて苦しい高校時代に突入しました。
(もちろんそればかりではありませんけどね…)
早速試練が待っていました。

今日はここまでにします。
今日も取り止めのない思い出話にお付き合いいただきありがとうございました。

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