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体育祭でランデブー

80年代、私は中学3年生でした。
2学期のある日、学級会がありました。議題は、「体育祭での競技の候補を考える」でした。
私は当時、活発でも利発でもないのにひょんなことから副学級委員長をしており、黒板を書いていました。(心温まる教室の思い出をご覧ください)

いくつか競技の候補が出ました。
その中で、男女ペアになって、
二人三脚→網くぐり→丸椅子の風船割り→小麦粉の中から手を使わないで飴を探して口にくわえる→ゴール
というだいぶ楽しげな競技案が出ました。

さて、この競技の名前はどうする?ということになり、
「ペア競走」「ラブラブ競走」「カップル競走」…
なんかピンと来ません。その時誰かが
「ランデブー競走」
と言いました。
当時すでに、「ランデブー」という言葉は死語に近かったです。でもそのなんとも言えない響きが謎に皆の心にヒットして、笑いが巻き起こりました。

そして多数決で、これに決まりました。
「では、ランデブー競走に決定します」
真面目で優等生な学級委員長が、「ランデブー」という言葉を言うたび、そのギャップにお腹がよじれそうでした。私のチョークを持つ手が震えました。

他には「ムカデ競走」「お猿の籠や競走」というのも出たと思います。

その日の放課後、3つの競技案を書いて、図柄付きの競技説明のプリントを作成して提出しました。こういう作業は、とても好きだったんですよね。

後日、ランデブー競走が見事体育祭実行委員会で採用になりました。

体育祭では、ランデブー競走をあみだくじでペアを決めて私も走りましたよ。丸椅子の上の風船がしぶとかったのを覚えています。

今日も読んでいただきありがとうございました。

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