子どもの「自分でできる」力を育もう
キャリア共育デザイナーの赤井友美です。
自宅に子どもや家族がいて「もうだらだらして!」とか「ゲームばっかりして!」という声が頭に浮かんだ方、コロナ禍には何度もそれを言ったよ!という方いらっしゃるんではないでしょうか?
それらの声が頭に浮かぶとき、私たちには「だらだらしないで○○してよ」「自分で考えてよ」という理想が実はありますよね。
仕事で「自分で考えてよ!」というばかりでは部下が育つためには相当な時間がかかってしまうのと同じく、子どもやパートナーに「自分で考えてよ」「イライラする!」と言っても変わりません。
ということで今日は、仕事でも役立つ「自分でできる」力を育むフレームワークについてまとめておきます。
小学校期に大事なのは「自分のことは自分でできる、自分たちのことは自分たちでできる」という感覚
子どもには発達段階があります。
幼児期に「自分は自分でいい」と自分の主体性を確立し、小学校期には「自分のことは自分でできるし、自分たちのことは自分たちでできる」ことがありたい発達段階です。
そのためには、自分や自分たちに起きる問題や葛藤が起きた時に無かったことにしたり、逃げるのではなく「問題や葛藤は起きるもの」と考えた上で、それらが起きても「最後は自分たちできる、解決できる」という自信を育めるようにサポートしていけるといいですよね。
ではそのために何をしたらいいんでしょう?
「自分でできる」の基本は可視化
私たち大人でも「忘れないでおこう!」と心に決めるだけでは、仕事中やるべきことをつい忘れたりするし、家事をしていたら買うべき物を買い忘れた!なんてことがあります。
また、組織で仕事している中で、スケジュールやゴール・目標などを共有せず仕事をするって難しいはず。
「一人一人が自分でできる」ようにするために大事なのは意識するべきものがわかるようにする「可視化」です。
我が家ではこれを使っています。
今はわかりませんが、2021年1月はアマゾンのカテゴリ1位にもなっていました。
リビングに子どもの人数分貼っておけば、今何が終わって、何が終わっていないか一目瞭然。白いマグネットも用意されているので各家庭でのお約束タスクも入れられます。親が寝る前に全部元通りにしておけば、朝からはまた自分でひっくり返してやるべきことを考えることができます。
お手伝いも入ってるのが個人的には超いい。(家庭はコミュニティの最小単位だし、コミュニティの中での役割を担うって大事だと思っています)
※ちなみに、中学生は「自分は社会とつながりがあり、参加している」っていう意識を持っていく発達段階なので、もうちょっとレベルアップしたものが良いと思っていて、中高生版はまた今後共有します。
別に回し者ではないですが、コロナ禍で発売された「おひる時間マグネット」もオススメ。長期休みやお休みの日のタスクも作れるし、検温表を学校に毎日持っていくのを忘れないよう「検温」マグネットがあったり、休みの日に使える「お昼ご飯」「運動」などのマグネットもついてます。(幼稚園児向けのシリーズや忘れ物防止のためのシリーズもあります。)
可視化して「自分で出来た!」という経験を積み重ねる
ボード用意して出来た!ってやっていくのは「『自分で出来た』になるの?」という質問が頭に浮かんだみなさん、少し考えてみてください。
仕事の部下にやるべきタスクを用意し、「そのタスクが全部終わりました!」と報告してきた部下に「自分で出来たって言わないよ」と言いますか?ということなんです。
確かにこのボードを用意したのは親。タスクを用意したのは上司。
ですが、毎日のタスクがこなせるようになってくると「自分で自分の事はできる」という自信になっていき、あるタイミングでこのボードがなくても、上司に聞かなくてもできるようになりますよね。そして、もっと難しいことにチャレンジしてみようかな、やってみようかなと思えるわけです。(スポーツも同じですよね。最低限の基礎ができないと応用技はできない)
ある程度、できるようになるまでは「フレームワーク」があると便利!ということなんです。今日はその「家でやるべきことを自分でできるようにする」可視化例の紹介でした。
お母さん、お父さん、上司のイライラの裏には「自分でできるようになってほしい」という願いがありますよね。
その願いを相手に怒りとして表現しても変化は望めないので、フレームワークを使って育てていきましょう。
サポートありがとうございます。サポートいただきましたものは次世代プログラムを作るための設計費用として使わせていただきます。