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Transforming our Education #2報告

キャリア共育デザイナーの赤井友美です。

今の受験システムや学校教育は「昭和も平成も終わったのに、私たちの時代と変わってないよね」とみんな心で思っているのだけど、なかなか変わらないものの1つだと思うのです。

それを少しでも動かしていきたいな、自分たちができるところから始めよう!と佐野 和之さん(かえつ有明中・高等学校 副教頭)と新井誠司さん(和洋九段女子中学校高等学校 教頭)と私の3人が世話人になって始めた「Transforming our Education」2回目。

2月は対話イベントでした。(テーマトークを聞いて、各自が主体的に考え、自分の気づきを対話でシェアし、深い学びを得て、実践につなげていくためにイベント。)

今回のテーマトークは「どんな子どもが伸びるのか」
私立校で長年生徒を送り出してきたお二人に聞いた内容について、自分の記憶のためにも簡単にまとめておこうと思います。

大きく「伸びる子」はどんな共通点があったのか?

お二人がこれまで見てきた中で、大きく成長したなぁと思われる生徒は

◆自分で、自分のモチベーションの源泉を見つけられた子(中身が勉強系かそうでないかは人それぞれ)
◆自分でルールを作って、変えていける感覚を掴んだ子。(働きかけ続けられるから諦めない。)

ということでした。私が一言でまとめちゃうと「内発的動機から動いていけるエンジンを見つけられた子!」っていうことですね。
私がメインで見ている小学生はこの発達段階にはまだ至ってないことも多いので「自分でルールを作って!」というのが中高生らしいなーと思いました。


「成長が止まってしまう子」はどんな共通点があるのか?

では逆に「成長が止まってしまう子」はどんな共通点があるの?とお話しを振った時には

◆恐怖系:これをやらないと怒られる、周りとの関係が崩れるなど恐怖からやっていた子
◆報酬系:何かがもらえるから頑張る、合格すれば楽になれる!など報酬を目当てに頑張る子

など、自分の中の内発的な動機や感情から動くのではなく「外発的な動機」で動いてると、どちらも長続きしないために成長がどこかで止まってしまうと言う話が出てきました。(これは社会人も一緒ですねぇ。。給料のためとか名誉のためってなるといつか息切れしますよね)


「伸びる子」を育てられる学校とは?

伸びる子を育てられる学校か?そうでないのか?は何が違うのでしょう?と言う話をした時は

◆一人一人の個性や意見を受け取ったり、表情を読み取れるだけの余裕と視点がある学校なのか
◆個性や意見以上に、学校の方針や伝統などを大事にしており、それに染まっていくことを良しとする学校なのか?

で大きく違ってくる、というお話しが出てきました。(多様性を重視するか、ルール通りに動けるか?という違いですね。会社もそうですが、何を重視するのかによって組織選び、組織作りも変わりますね)

学校を見る際のポイントは?

学校選びをしていく時に、何をしたら本当の学校の姿がわかるのか?どういうポイントをみたら良いのか?という質問には「学校説明会では綺麗な話、形式的な話が多くなってしまう」「生徒を捕まえて生徒に話を聞くのが一番」というのがお二人に共通したお話しでした。(会社説明会も一応参加しておくけど、先輩にOB訪問した方がはるかに親近感湧く情報得られるよね!っていうのと一緒ですね)


こんなテーマトークを聞いたあとの対話会。

今日の話を聞いて「自分の子育てにどう生かせるだろう」「内発的動機ってどうやって育めばいいのだろう」と同じ子育てをするメンバーで話し合った対話タイムはあっという間でした!(時間が短くてごめんなさい!でも子育て中の人もいるから90分で終わらせたいなと思ってるんです!)

世話人も含め、一人一人が気づきを得られる大事な場になった会でした。参加してくださる方々、毎回ありがとうございます(感謝!)

次回Transforming our Educationは3月16日

次回は、2021年 3月16日 (火)20時30分 ~ 22時00分です。
次回はインプットイベントなので耳だけ参加もOK。

2020年度からの新学習指導要領やこの1月から2月の大学入試にどんな動きがあったのか?など子育て中のお母さんお父さんが知っておいたら良いと思うよ!情報をコンパクトにまとめております。

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これからの時代は、大人も子どもも予測できない時代だからこそ、大人が子どもに教える教育は終わり「共に育みあう」共育になると思っています。

みんなで一緒に学び、一緒に教育をTransformしていこうよーという趣旨に賛同してくださる当事者仲間の教員の皆さん、保護者の皆さんの参加をお待ちしてます(^-^)

サポートありがとうございます。サポートいただきましたものは次世代プログラムを作るための設計費用として使わせていただきます。