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「沈黙の春」を読んで。そして、「センスオブワンダー」私の夏の宿題。暑さに負けず。

新しい本を買おうと思っていたが、いつもの図書館にあった。

それがまあ、以前挫折した、1981年出版の細かい字の本で、年数が経っているから、茶色に変色し。で、図書館の方は、今日から、一ヶ月整理に入るから、一ヶ月間貸し出しOK.、だから、その間に読めるじゃないですか!と。

 で、まあ、暑さにも負けず、読み通す。子供たちも、夏休みの8月に入ると、夏休みの宿題で追われるように。私の、暑い夏の課題になった。セミは、ミンミンと。

 今は、化学薬品も進化して、化学に疎い私には、もう理解できない範疇にあるからして、詳細なことはなんとも言えない。
 炭化水素の塩素誘導体の殺虫剤の危険性。

 でも、あの当時でも、今読んでみても、薬品会社から、世情から、賛否両論の雨霰を受けたのであろうと言う感覚は感じた。

 が、それは、女性であり、海洋生物学者だからこそ、書けた本だと思う。

 私のなけなしの脳味噌で、理解したことは、自然とは、微生物、魚類、ミミズから、昆虫、小動物、捕食動物・・、と言う緻密なるピラミッドでできているから、そのピラミッドの均衡が大切であると。

 農薬によって、害虫を防除し、いっときには人間にとってはいいかもしれないが、それが、いつかはその禍いが、人間に返ってくるんだよと。警告のようにも感じた。

気になったところ。

 害虫の遺伝子操作?薬を撒いて雄ーー雌をコントロールという話。もしかして、「エイリアン」という寄生物の映画を思い浮かべる。遺伝子操作の間違いにより、人類が巨大な怪物を作ってしまうとそれを駆除するのに骨を折る。

 何を持って、害虫たらしめるのか、人間のエゴ。害虫といえども、自然界では、自然界なりの役割を果たしている。スイカが甘いのは、種無しブドウがあるのは、イネの穂が垂れるのは・・、品種改良。考え始めると、キリがない。

 人間が食べやすいように、利にかなった食物がとれるよう、原始的なものから改良をした、作物というものは、奇形でもあり、だから病害虫をまねいたり、イネが倒れやすくなったりする。(江戸時代の飢饉は、ウンカという害虫の大量発生。「虫送り」神仏の加護にすがろうとする習慣。)


文体で、気になったところは、「とまれ、」。
 この「とまれ、」何かと、辞書をみる。副詞。「ともあれ」(何にせよ、どうであろうと)

「とまれ、」使いに、驚いてしまった。

未完に終わった「センスオブワンダー」も、読了。

神秘さや不思議さに目をみはる感性だと。



 

(頭がオーバーヒート気味で、程々に)





 

 


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