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引きこもりが、10数年ぶりに女性会館へ出かけ、本をかりた、ラジオの力、侮るなかれ (こんな日もあるさ #3)

女性会館へ行くのは、夫が亡くなって以来。

基本的に引きこもり、情報が少なく、どんな本が読みたいのか、よくわからなかった。


ところが、最近のFMシアターで、「静かな大地」(池澤夏樹)、新日曜名作座では、「その手をにぎりたい」(柚木麻子)と、脚本化されたものを一部聞いたら、なんか、読みたくなってきた。


「静かなる大地」は、明治の初期の、和人とアイヌの葛藤、北海道開拓、・・後編を聞いてないので、その先は?。

「その手をにぎりたい」は、バブルの時代と、バブルがはじけた時代を通して生きた女性像。私も、要領は悪いが、バブルの恩恵にあやかり、何か、浮ついていたような、トレンディドラマには、憧れなかったが、セリフが、「私をスキーに連れてって」とか、「I miss you」、山下達郎の、歌曲で、牧瀬里穂のCMを思い出したり。
昭和から、平成へと変わるときを過ごしたあの時代。

アホな自分が形成される、まさしく、自分の時代背景がそこにあるように感じて、これは、読まずにはいられない。

あの時代は、日本昔話のシリーズの単行本ばかり買っては、通勤電車の中で読んでいた。「マンガ日本昔ばなし」が好きで、語りが、市原悦子、常田富士男ときては、まったりして、大人ながら、殺伐としたドラマよりも、好きで、声の使い分けにはまってしまった。だから、いまだに、朗読とか、たまにだけど、新日本名作座を。このラジオ番組は、西田敏行、竹下景子のお二人で、声を使い分け、語りや、役のセリフを。


本当に、久方ぶりの女性会館、中央図書館でなく、手始めは、近くの女性会館の図書室で。
女性会館の方が、本は限られているが、静かで本の劣化がない。

受付で、この2冊ありますかと、司書さんに調べてもらい、そこにはなく、中央図書館まで、親切に電話をかけて、聞いて下さった。


中央図書館もなく、他の図書館から、取り寄せることができるから、こちらに見えたときに、予約すれば、日を跨いで、お取り寄せという形で、借りられることも教えていただいた。

だけど、せっかくなんで、柚木麻子さんの他の本、「らんたん」とやらを借りて、読むことにした。


「図書館に行こう!」と動き出したのは、自分から見れば、かなり昔の感覚が復活している、良い兆候だ。

ラジオの力、侮るなかれ、シリーズ物でも、少しだけ聞いてみて、身近に感じた小説を読んでみたくなったのは、かなり珍しいことだった。

コロナ渦中は、本屋さんに飛び込んで、新しい本を買い込んでは、引きこもり。
世の中が自粛ムードだったし、感染、クラスター騒ぎで、ビビってしまい、そうするしかなかった。

今でも、溶連菌とか、コロナは、続いているが、程々に図書館、程々に古本屋さん、程々に、本屋さんと、なんでも、程々にが、私には、あっている。


手元に置いておきたい本は、本屋さん、興味本位は、図書館か、古本屋さん。


こんな日もあるさ。







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