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がんと治療の現在地(2023年3月3日時点)

私の患った乳がんは、浸潤性乳管がんで、ステージI(確認中)、腫瘍の大きさ15mm×12mm。核グレード2です。(確認中)なのは、精密検査中の項目があり、全ての病理結果が出ていないからです。

がんのタイプもこれから分かります。現時点で判明しているのは、ホルモン受容体がんであるということです。

また、核グレードは2です。核グレードとは病理学的悪性度、がんの顔つきとも言われ、1~3段階あり、再発のしやすさを表します。つまりは、私のがんは、おとなしくもなく、やんちゃでもない、その中間ということです。

これを書いている時点での私の年齢は47歳ですので、一般的に最も乳がんの罹患率の多い年齢層にあたります。位置は、自分の右胸の、身体の中心寄りの上部です。皮膚よりも身体に近いやや深いところにありました。

宣告を受けて13日後に、この部分摘出術を受けました。腫瘍の周囲とそこに繋がる乳管を取り除く手術でした。(今日は手術後23日目です)

「浸潤」は、ここでは乳管の外までがん細胞がはみ出た状態を示します。このことから、センチネルリンパ節生検を同時に受けています。リンパ節にはI〜IIIのレベルがあり、それを見張る門番役が「センチネルリンパ節」です。この15個ほどある門番役のリンパ節の数個を摘出し、生検を行うことにより、先々のリンパ節への転移がないか調べます。私は4つ摘出したとのことでした。

術中迅速病理診断の結果、もし転移が確認されれば、同時にその先にある腋窩リンパ節の郭清(切除)も行いますが、私の場合は転移はしていなかったようです。(従って、腫瘍摘出部と脇の2箇所に創部ができます)

しかし、この結果を以っても10%ほどの確率で後に確認されることがあるとのことで、がんとは100とか0の数字がない病気なのだなぁと、認識させられます。そもそも人生にも100や0がないことを思うと、これもなんら変わらずまた日常ではないかと思います。

現在は判明している結果から、ホルモン療法を行っています。月1のリュープリンの上腕部への皮下注射と、毎日朝食後にタモキシフェンを1錠飲むというものです。ホルモン受容体がん=ホルモンを栄養として育つがんということですので、リュープリン注射は、エストロゲン(女性ホルモン)の生成をストップさせるために受け、タモキシフェン錠は、がんの受容体にエストロゲンがくっつくのを防ぐために服用する、ということになるようです。

ホルモン療法13日目ですが、とりあえず上記2つの副作用は出ていません。夏に摘出した方の胸の残した部分の再発を防ぐため、放射線治療を受けることは確定していますが、他は今後見えてくるでしょう。

こんなことをてんこ盛りに書いていたら、さぞかし凹んでいるように思われそうですが、年の功もあるのか、それなりに元気に淡々と暮らしています。
まだいろいろと書きたくなりますが、今回はここまでです。


↓ こちらはその後です


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