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アロマはやっぱりフランス!?

こんにちは。
パリのアロマトローグ、クリストモミです。
今日は「なぜフランスのアロマテラピーなのか?」のお話。

【アロマといえばフランス?】


アロマテラピーを知らない人にとっては
どこで学んでも一緒じゃん!と思うかも。
ところが、日本のアロマテラピーのスクールでも
「イギリスっぽい」アロマ
「フランスっぽい」アロマ
2大流派といってもいい流れがあります。

フランスに住んでいるので、フランス贔屓になっちゃいますが
アロマテラピーはフランスが元祖!!だと思う。

というのは、「アロマテラピー」という言葉を作った人が
フランス人だったから。
それ以前も世界中で精油を使ったテラピーは存在していたはずですが
「ことば」の誕生は「概念」の誕生です。
1927年のフランスでアロマテラピーは誕生した
と言ってもいいのではないでしょうか。

【フランスのアロマテラピーは何が違う?】


いわゆる「イギリスっぽい」アロマは
ひとことで言うと、精油を入れた植物オイルでマッサージするのが特徴。
だから「リラクセーション系アロマ」とも言われます。

フランスの学校ではマッサージは学べません。
別のマッサージ専門学校に行きます(私も学びましたよ!)。
それよりも
医師たちが精油で患者さんを治していた例が多かったので
「風邪をひいたらこの精油」というような
いわゆる「医療系アロマ」が特徴です。

ただし!
2020年現在、精油を処方する「医師」はほとんどいませんので
「フランスでは精油は医師が処方するもの」とか
「フランスではアロマテラピーは治療に使われる」というのは
私はちょっと違うかなと思っています。

【フランスのアロマテラピー学校はとてもレア!】


実は、アロマテラピーだけが学べる学校は
フランスにはあんまりないのを知っていますか?
え?フランスってアロマテラピーの本場じゃなかったの?
そう思いますよね。

フランスでは
アロマはフィトテラピー(植物療法)の一部と捉えられているので
普通はハーブから学びます。
その一部として精油が出てきます。
アロマを学びたかったら「フィトテラピー」を学ぶのです。

そんな事情を知らなかったので、ネット検索でもヒットせず
やっと探したIPALというアロマ専門の学校に通います。

朝から晩までの3日間/月を8ヶ月続けるカリキュラムだったかな。

当時、学校といえる規模でやっている
アロマテラピーを専門的に教える唯一の学校だったのでは。

にもかかわらず
その年の生徒は前期12、3人。後期8人程度。
少ないですよね。
しかも、フランス全土から泊まりがけでやってくるんです!

彼らはみな医療従事者で
「ちょっと習ってみようかな」という軽い動機の外国人は私だけ。
日本とはアロマテラピーの捉え方が全然違いますよね。

フランスのアロマテラピーは
健康のために、不調の改善のために、精油を積極的に使うので
医学や薬学など、高度な知識が学べます。

もちろんフランス語の授業ですが
先生も生徒もとても気さくで、楽しく通えました!
テストも難なくクリアして無事修了。

科学的なフランス・アロマテラピーを
しっかり頭に詰め込むことができました。

【2校目の自然療法学校でブラッシュアップ】


IPAL卒業後もアロマ関係のセミナーがあると
ちょこちょこ参加していたのですが
そこで出会った
医師兼自然療法師として有名な
ジャン=ピエール・ウィレム氏が校長を務める
1980年代創設の自然療法学校FLMNEに入学します。

ここは2年のカリキュラムで
フィトテラピーやアロマテラピー、ジェモテラピー、ホメオパシー
栄養学、薬学、解剖学など、かなりみっちり学びます。

土日に行われ、フランス全土から、泊まり込みで生徒がやってきます。
他のコースと一緒の授業は30人くらいいる時も!
でも私が選択したフィト・アロマコースは
初年度が11人。2年目が6人くらいだったかと。
これまた、勉強する人が少ないのです!

ここでのアロマテラピーの先生は
フランスでご存命の最も有名なアロマトローグ
ピエール・フランコムさん。

彼の歴史的な著書
『アロマテラピー大全』は
日本でも1990年代初頭に出版され
日本のアロマテラピーの発展にも貢献しました 。
そう、現代フランス・アロマの父なのです。

フランコムさんはもう80歳近いお年なので
そろそろ講師業もやめられるのではないでしょうか。
(でも精油パワーでものすごいお元気です!)

FLMNEは試験も難しく大変でしたが
自然療法に関するありとあらゆることを学ぶ
いい機会になりました。

おかげで、メソッドやレシピだけではなくて
EUの法規や、薬局方
医療と自然療法の関係性など
教科書には書かれない
重要なトピックにも精通することができています。

【香りでココロを整えるアロマコロジーも学ぶ】


ちなみに、FLMNEの2年目に
アロマコロジーも並行して学んでいます。

アロマコロジーとは
精神や情動、行動を変える「香り」に
クローズアップしたメソッド。

つまり、こころの不調を精油の香りで
リセットするという感じ。

フランス・アロマコロジーの第一人者
パティ・カナックが私の先生でした。

現在行っている私の香りのセッションは
アロマコロジーのメソッドを取り入れています。
「香り」で心を整える。
とても興味深いと思いませんか?

【無知の知と永遠に続くお勉強!】


FLMNE卒業後
とても真摯な精油ブランドが主催するレッスンに参加。
個人の体質によりアプローチを変える
体質別アロマテラピー
を学びます。

体質は人それぞれですよね?
咳が出ていても、人によって原因はそれぞれ。
その人に合う精油もみんなと同じではないのです。

他にも、有名アロマトローグや自然療法士の
セミナーをちょこちょこ聞きに行ったり
たくさんの本を読みあさったりして
日々情報をアップデートしています。

知れば知るほど、未知の領域が増えて
勉強には終わりがありません!!

まだまだ知りたいことはたくさんあるけれど
これまで勉強してきたこと
このnoteでちょこちょこアウトプットしていきます。

自己紹介編はそろそろおしまい。

次回からもう少し踏み込んだ話も入れていきたいと思います。

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