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オーガニック食材のススメ

こんにちは。アロマトローグのTomomiです。
健康な食生活に関する情報は、ありとあらゆるところで見かけます。
でも、ネットや本で見かける
「これを食べれば大丈夫!」という記事は要注意!
ひとそれぞれ体質が違うので
「あの人によくても、この人はよいわけではない」
というのは当たり前のこと。
あなたの体質に合った「これ」を食べることこそ
効果があるのです。

という話はこちらも読んでいただけると嬉しいです

そんな情報の中で「オーガニック」について
見聞きしている人も多いでしょう。
「オーガニックがオススメ」
「オーガニックにするべき」
そう言われても、どうしてなの?
と思っている方も多いのでは?

私はオーガニックが日常的になったフランスに住んでいるので
できる限りオーガニックにしています。
でも日本はオーガニックが高い!という声も根強く
「オーガニックがいい」理由に納得できないと
なかなか手にすることができないのかなと思います。
今日はそんな人のために
私流「オーガニックのススメ」をお話ししたいと思います。


オーガニックって?

オーガニックについては日本にも専門家の方がいらっしゃって
レッスンやセミナーをやっておられるので
本格的に理解を深めたい方は是非探してください。
今日はオーガニックに躊躇している方にむけてお話しをします。
情報が古かったり、不足していることもあるかと思います。
ご了承ください。

オーガニックの最大の特徴は
基本的には化学農薬や化学肥料を使わないで作られた食材ということです。
つまり「無農薬」食材ということですね。

慣行栽培(化学農薬を使用)であっても
体に直ちに毒性があるとされる量の農薬は入っていない(はず)なので
普通の食材を食べたからといって、すぐ健康を害するわけではありません。
また、農林水産省などが公表している資料では
農薬を長期に渡ってとり続けた時の「慢性毒性」についても調べてあり
食べ続けても「大丈夫!」という結果だそうで
「農薬でからだを悪くすることはない」という公式見解です。

それでも、私たちの生活環境は(特に都会に住んでいたりすると)
かなりのストレスをからだに強いています。

大気汚染・水質汚染・食品添加物・人間関係や仕事のストレスなどなど。
そういったストレスがどんどん増えていくと
からだやこころの健康度が下がってきますよね。
からだの代謝機能が衰えてきたときに
さらに農薬の摂取がどう影響するかは
それこそ「人それぞれ」なのです。

アレルギーを持っている人、体が弱っている人
いろいろな薬を飲んでいる人などすべての人にとって
「農薬の摂取」(これも量は人それぞれだと思いますが)が
どう影響するかまでは、どこも「安全」とまで言い切っていないのです。

だから、私たちのからだに影響を与えるすべてのストレスを
気がついたもの、できるものから減らしていくのがいいんじゃないかなーと思うのです。
「農薬がからだに悪い!だからオーガニックを」というよりも
体の負担を減らす作業のひとつとしてオーガニックをチョイスするのもいいんじゃないかなーという、軽い気持ちで始めていただけたらと思います。


オーガニックの他のメリット

オーガニック食材をチョイスすることは
他にもいろいろなメリットはあります。
食材の品質に関しては
オーガニックと慣行農法に差がある食材と
差がない食材とがあり
オーガニックだから味がよい、色がよい
日持ちがする、栄養素が高いとは必ずしも言えない
というのが研究結果からもわかっています。

が、個人的にはオーガニックの食材は
日持ちがして、味も濃いと感じています。

私がメリットとして挙げたいのは、環境に良い点でしょうか。
畑に撒かれた農薬は、すべてがそのまま私たちの口に入るわけではなく
雨や風で周辺に流れていきます。
土に吸収されて、蓄積するんですよね。
その土は殺虫剤が巻かれていれば虫が寄ってこない土
除草剤が巻かれていれば草(雑草という名の植物はありません!)が生えない土となりますよね。

土にとって、これはかなりのストレスだと思うのです。
土から農薬がなくなるまで、かなり時間がかかります。
だからオーガニック認証は、慣行農法からオーガニックに転向してからも
3年間は認証を与えない、と決めているのです。
生物多様性も、最近とてもホットなトピックです。
私たちの腸内細菌が多様化するのが健康にいいように
土の中の細菌叢が多様化するのは地球の健康にもいいのです。

オーガニック食材を選ぶことが
自分の体にも少なくとも害にならず
さらに環境も汚染しないのであれば
地球の未来のために選んでもいいのでは?と思います。


でも値段が高いから!


ただ、日本の場合は
「お値段が高い」という問題点がありますよね。
体にいい、環境にいいと言ったって
そんな経済的余裕がありません!というのもわかります。
フランスだって昔は、オーガニックの野菜がまだ高くて
人気がなくて、いつもしなびた野菜しかなかったんです。
スーパーやマルシェの野菜がピンピンして美味しそうなのを見ると
何のために高いオーガニックを買うの?と思ってしまうのも事実。

お値段が高いのだから
すべての食材をオーガニックにしよう!とは思わなくてもいいのでは。

私もオーガニックじゃないものも買ったりしますし。
欲しい食材でオーガニックの選択肢があればそうしていますが
オーガニックじゃなくても必要(食べたい)なら迷わず買っています。
そういう「ゆるオーガニック」でもいいと思います。
完璧に始めるのではなく、できることから始めることが重要。
そして、自分が納得できる続けられるやり方を見つけましょう!

もし何か「基準」が欲しければ
「皮が薄い食材、もしくはそのまま食べる食材」は
オーガニックにする
といいのではないでしょうか。
例えば、にんじん、トマト、だいこん、じゃがいも
きゅうり、ナス、レタス、キャベツ、アスパラガス、ブロッコリーなど。
バナナやオレンジ、スイカなどはオーガニックじゃなくてもいいけど
りんご、いちごはオーガニックにする、とか。

他にも、体が弱っている時は意識してオーガニックにするとか
「こんなときはオーガニック」と決めて
少しずつオーガニック食材にすると取り入れやすいかと思います。


認知度が上がれば手に入りやすくなります!


フランスでは、ここ20年でオーガニック市場がぐんぐん成長しています。
この数年だけでも一般人への浸透率はすごい。
完全に認知されているので、普通のスーパーでも
オーガニック食材が一通り手に入ります。
レジで見ていて思うのは、それぞれにこだわりがある、ということ。
家族が多そうなアフリカ人は、調味料だけオーガニックにしていたり
普通のサラリーマンは、卵と牛乳だけオーガニックにしていたり
こだわっている人は8割オーガニックだったり。
そのこだわりは「自分でできる範囲」でやっているからだと思います。

フランスは国をあげて、環境問題を声高に主張しているので
その一環として市民が目にし、参加しやすい政策がとられています。
オーガニックの食材をチョイスするということは
自分の体の健康にも気をつけることでありながら
環境にも優しい点で「いいことしている!」と実感しやすいものですよね。

完全にオーガニック生活をしている人が増えるよりも
「ちょいオーガニック」をしている人が増えた方が
きっと地球には優しいのだと思います。
そして、「ちょいオーガニック」の人が増えると
値段はどんどん安くなっていくと思います。


私には無理だし…なんてことはありません!


オーガニックを取り入れている!と聞くと
それは経済的に余裕のある人やモデルさんとか芸能人しかできないこと
なんてちょっと差を感じてしまう人も多いと聞きますが
誰でも取り入れることはできます。
確かにレモン1個が300円は十分高いのですが
でも1個3万円といったような誰もが買えない値段ではないですよね。
今日はこの食材をオーガニックにしてみよう!と買ってみて
差額分のもとをとるためにじっくりと味わってください。

その味、そのときの気分が
いつもとすごく違うものに感じるかもしれません。

自分のペースでできることからやってみる。
まずは試してみることから世界は変わっていきます。

オーガニックの食材買ってみませんか?

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