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一日の中に死守したい時間を持つこと
一日のうち大好きな、大切にしたい時間ってあるだろうか。
先日TVを観ていたら、所ジョージさんが
「夕飯の時間」を大事にしていて、できるだけ家で過ごす、ということをいっていた。コトコト作っている段階から匂いも含めて大好きな時間だから、出演依頼に対して収録をその時間までに終えることを条件にしている、というようなことを述べていた。
1日の何気ない時間をだいじにする。
さすが、と唸ってしまったと同時に「あ、今のわたしにはそんな時間がある!」とほくほくした。
団地に引っ越す前の何十年間は全くなかった。
強いていえば、朝昼晩のごはん時間をしっかり確保することだろうか。
これまで自分の本能が求めているような、心底心地よくて大事にしたい、という時間を大切にしてこなかった人生だった、とハッとさせられた。
今は、夕陽が落ちる時間を大切にしている。いわゆるマジックアワーの時間。
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空がカァっとオレンジ色に輝き、太陽が沈むと群青色とオレンジと白のグラデーションに一番星がみえる。冬の今なら、昼間は見えなかった富士山の影がくっきり浮かぶ。
その光景を仕事や家事の合間にちらちら見ると、心が満たされ「生きてるって素晴らしい」と心底思うのだ。その光景が見えるひとときを大切にしたくて、家路を急ぐこともある。
現実には仕事やらなんやらあってその時間帯に家にいるのは週1回か2回なんだけれど。ト
思えば小さな頃から窓の外をみること、夕陽を見るのが好きだった。それでよくぼうっとしてるとか、昭和の先生に怒られた記憶も蘇る。
そういえばトコロさんも「夕暮れ時になると、外を歩いていても夕飯の匂いがする、あれがたまらなく今も続いている」というようなことをおっしゃっていた。
自分が大切にしたい時間、コトというのは、幼少の時に培われ変わってないのかもしれない。
幼少の時の温かな記憶を紡ぎ、自分が心底落ち着く時間を毎日確保すること。それが自分を大切にすることで、幸福につながる大事なこと、と今は確信を持っている。
「もっと早く気づけば、日々が優しく、苦しくなかったかもしれない」と自分の時間を大切にしてこなかったこれまでの人生を悔やむ。
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