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休職終了宣言 -その後の顛末1-
復帰しよう!と決めてからすぐ総務部と連絡をとり、11月から総務部面談・復帰先部署面談・産業医面談、の3つの面談を行った。その間、休職期間最後の命の洗濯(旅)もしっかりやり遂げた。わたしは満足していた。
1 総務部との面談
総務部とのオンライン面談には担当社員とその上司の2名だった。面談の目的は
「医師の意見書のもと復帰の意思を伝え、復帰のタイミングと職場の労働環境条件を相互にすり合わせる」
なのだが、それは複数回にわたる担当者とのメールや電話で事前に済んでいたので、総務上長のもとで予定調和の流れで最終合意をする儀式みたいなもんだ。
復帰先については随分考えた。
行くならここ、と目星をつけている他事業部に最初から移れればよかったのだが、さすがに定期人事でないタイミングで越境異動はできないと総務担当者には言われていた。
しかし幸い、会社には3ヶ月間の復帰プログラム(時短勤務から始まって徐々に通常勤務に戻すという会社独自の制度)があり、私には復帰先について意思表示できるチャンスがプログラム前とプログラム後の2回あることになる。ねじ込めばの話だけど。
ということで、その復帰プログラム期間中は全然知らないひとたちとやりたくもない仕事をするかもしれない、というリスクを冒すよりは、現在所属していることになっている部署で割と得意分野の仕事をすることにした。
万一、プログラム遂行期間に元上司との接触があり、不快な出来事を経験することになった場合、自分がどう反応するか実験してみたいという気持ちもあった。もしダメだったら3ヶ月後に「やっぱ無理」といってエスケープすればいいのだ。
2 復職のタイミング
復帰のタイミングはかなり重要だ。エスケープするといってもそこは組織なので、「やっぱ無理」といったところで「はいそうですか」と好きな部署にはいけない。
二度目のチャンス(プログラム終了時)をよりよい形でモノにするには異動しやすい定期人事(4月と10月)のタイミングにあわせて復帰計画をたてる必要があった。
定期人事は2ヶ月前あたりに動くので、そのタイミングでプログラムが終わればちょうどいい。
そんなことを考えながら復帰計画を考えた。そして労働環境として、
❶残業不可(テッパンコンテンツなので勝手についてくる条件)
❷リモートワーク推奨(最近の時流)
❸復帰先にわたしにとって不適合な人物がいないこと(個人の都合)
を面談で伝えることにした。
3-❶ 残業不可
実をいうと残業自体は全然嫌じゃない。ただ、大型案件になるとついベストをめざして際限なく働いてしまう傾向のあるわたし(できるひとと思われたい=自信がなかったのと、あとはたぶん暇だったんだと思う)の働き方改革として、逆に残業不可としたほうがコンパクトに働いてほどほどの成果をめざす、というスタイルを身につけるいい機会になる。
勝つまで戦い続ける野球スタイルから時間内に結果をだすサッカースタイルへの移行だ。
※野球が悪いわけではない。ちなみにわたしは元ドラゴンズの田尾と牛島のファンだった。
3-❷リモートワーク推奨
※「推奨」は総務部指定文言。復帰練習なので週1-2回の出社はマスト。
これは元上司と鉢合わせするリスクを減らすための条件でもある。
ただありがたいことに?元上司は自分の得意領域(仕事と趣味)以外の話が驚くほど不得意だ(あ、仕事が趣味ともいっていた)。
会議やプレゼンでは水を得た魚のようにイキイキとひたすらしゃべっているけれど、それ以外の雑談や部下とのコミュニケーションは挨拶を含めほぼゼロだ。出先が一緒でもたいていオフィスを出る時間を少しずらしてひとりでいく。
対話が苦手なのだ。
ロジカルに論破するのが最強と思っているロンパーなので、1 on 1 ミーティングなんてひどいもんだった。
開始早々「あなたが話す時間です、ぼくは何も言いません、はいどうぞ」と言って足を組んで横を向き、腕組みしながら下を向いてだまりこんでしまうのだ。
まあそういうひとなので、出社時にフロアで鉢合わせしたところで、わたしと目をあわせることもないだろう。あったらあったでわたしは自分の成長を知るための実験にする。
3-❸不適合な人物の排除
とはいえだ。その上司と顔をあわせたらまた蕁麻疹がでてしまうかもしれない。成長できたかどうかなんて正直わからない。
ただ、私はこの問題を早く終わらせたいと思っている。
さっさと自分のなかで昇華させ、元上司はなんでもないタダのひととして捉え直したいのだ。
そもそも休職の原因はこれだけが問題だったのではない。もっと複合的だ。
しかし休職の理由を聞かれるたびに上司とのストーリーを話すことになり、結果いつまでも根にもってる感じになるのがいやだった。持ってるのかもしれないけど・・・(ネタにもしやすいし)
しかし会社側には上司とのコミュニケーションを理由に休職しているので、このテーマは面談時の必須テーマだ。逃げない選択肢を要求したところで却下されるのはわかっている。でもダメもとだとしても、やっぱり自分で会社の姿勢を問いたかった。
ということで、総務上長にむかってこの条件について切り出した。
復帰のケースとして、素行に問題がなく、モチベーションもありその仕事に適したキャリアを持っている人材を再登用し、逆にその人材に影響をおよぼす、マネジメントに問題のある人材が当該部署を出すという選択肢はないのか、と。
総務上長は言った。
「たまこさんの言わんとすることは理解できます。ただ、その選択肢が現状ないのは彼が担っているテーマを推進できる人材がほかにいないことが大きいです。そのテーマをもってほかの組織下にうつることも考えられますが、組織のセグメントからみて今いる部署がそのテーマを推進する上でもっとも適切だからでしょう」
との回答だった。
わたしは組織図に負けたのか。
けれど、納得できません!という顔をわたしがしていたのだろう、彼は続けていった。
「ただ、彼のチームが解散し、現在部下を持たずにひとりでそのテーマを推進することになったのは、やはり会社が彼のマネジメント適性に疑問をもったからではないかと推測はできます」
のどにつかえてたものがとれたような感覚があった。
その回答を引き出せただけでもやっぱり言ってよかった。どうせダメだろう、と言わないで不満をためておくより、ちゃんと自分の考えを伝え、相手の意見を聞く機会をもってよかったと思う。
ということで総務との条件交渉は成立、早急にその後の所属先および産業医との面談日程が確定したのだが、その後まさかのトラップにわたしはひっかかるのだ。
※写真はめでたい感じの富士山と2022年の夜明け前、そしてわたしのお宝。
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