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休職終了宣言 -その後の顛末3-

※記載内容はあくまでも個人の感想&意見のメモ書きです。


リワークに通う=復帰が半期伸びることになるので、その時間を最大限有効活用するためにどう過ごすべきか、説明会までの間に集中して考えた。

そして思いついた。

そうだ、プチ移住しよう。

理由1:都会より田舎のほうがあっているのではないか、という長年の疑問を解消したい
理由2:昔から転勤に憧れていたのに一度も東京近辺以外に住んだことがないのがいや
理由3:海外移住に未練がある。日本で知らない土地に住んで練習したい

だってリワークを職場のある東京で受けろなんて一言も言われていない。
地方のマンスリーマンションなら少額で借りられるかもしれない。

おお、我ながらいいアイデアだ。
どこにいこうかな。
食べ物のおいしい北海道?
おへんろをしに高知にする?
それとも冬もあったかそうな鹿児島?

夢は膨らむ一方だ。

産業医から話をきいたときは、3ヶ月も復帰が遅れるなんていや、と思っていた。
でもその3ヶ月を有効活用したら人間なんでも身につけることができる

英会話でもいい。ウクレレの練習でもいい。筋トレでもいい(休職中わたしが全部挫折したやつ)。
3ヶ月後にはそれなりの成果を手に入れていれているはずだ。

なにより3ヶ月間、自分で決めた何かを続けられたという比類なき自信が手にはいる。

コスタリカのカフェ

東京都のリワーク

東京都のリワーク説明会は月2回。
公的機関の最大のポイントは無料ってことだろう。

当日会場には20-30代くらいの方々が30人ほどおり、満席状態だった。
わたしが一番年上っぽい。
自分が20-30代のときは、社会で傷つけられることなんてあまりなかった(傷つけるひともいたけど助けてくれるひとのほうがずっと多かった)。
ここに来ているみんなに何があったのかわからないけれど、こんな大人になってからでもずっこけるのだ。でも今はつまずいた分だけ人生に味がでると思えてる。
こけた自分を責めるなよ、ってなんとなく心のなかでつぶやいた。

説明会自体がすでに忘却の彼方となり詳細を忘れてしまったのだが、覚えている限りメモしておく。

東京都主催のリワークはとにかく「会社のイメトレ」

朝定時に出社=施設にいく
伝票作業を集中してやる=仕事もどき
新聞の書き写し?=仕事もどき(東京でやってたかは忘れた)

など、規定時間中ひたすら電卓をたたくとかの仕事もどきをこなす。
午後残りの時間はその場所をつかって自学自習もできるようだ(現在はコロナで使用不可)。
しかし自前PCの持ち込みは不可。おそらく個人情報や機密情報の漏洩を防ぐためだと思われるが、PCなしで自習はかなりきつい。noteも書けない。しかも個室ではないのでオンライン英会話の受講もできそうにない。

どうも東京版はわたしには向かないな、と判断しつつ説明会後に担当者をつかまえて質問した。

コスタリカの国旗

Q. 地方での受講は可能ですか?
「リワークは東京在住のひとは東京の施設に通わないといけないんですか。地方の実家や親戚の家から通ってもいいんですか」

「地方ってどちらですか。職場は東京ですか」
「えーと、北海道とか高知とか。職場は東京です」
「地方の施設に通っても問題ありません。地域ごとにリワークの内容が異なるのでいく地域の説明会を受けて改めて申請する必要があります」

え、地方OKなんだ!プチ移住できるじゃない!

Q. 地域ごとの特徴とは?

まず筆頭にあげられる違いは利用者数
東京はとにかくリワークに通う人数が多いそうだ。
説明会も常に満席。この日は20-30代が多かったが、20-60代くらいまで利用者の年齢も幅広いそうだ。

人数が多いため、本来利用者に提供したいプログラム(心理サポート系)も現状難しく、仕事復帰にための実践的(?)作業訓練イメージのようなものを提供するのが精一杯のようだ。提供側も疲弊しているのかもしれない。

また、なんといっても東京は会社の本社が多く集まっているが故に、リワークでおこなう科目も本社をイメージしたデスクワークが中心になるそうだ。

地方は工場が想定されることも多いため作業内容も工場で体を使うイメージになるケースもあるらしい。
だから希望する地域の説明会を受講し、提供しているプログラムが自分に適切かどうか判断してほしい、ということなのだ。

Q. 主治医にはリワークは必要ないといわれたのですが

「それよくあるケースなんです。主治医と産業医だと目的が違うので意見が食い違うそうなんです」
やっぱりよくあることなのか。
わたしの主治医と産業医はお互いの診断に納得がいっていない様子だったがでも主治医と産業医の目的が異なるって最初からわかってるならなぜ食い違うという問題を放置しているのだろう。

バーで飲んだクラフトビール

民間のリワーク

産業医が「ここのまわしものじゃないけど、この本はいいですよ」と教えてくれた本を出版している企業のリワーク説明会にいった。

東京都のリワークと異なるのは、まず受講者も費用が発生することと、提供されているプログラムが作業だけでなく対人コミュニケーションや心理学の勉強(コーピングとか?)もおこなっているところだ。

民間の説明会は1対1でおこなわれた。
東京都のように内容説明だけで終わらず、個人のバックグラウンドを確認しどういったプログラムがよさそうか、などその場で示してくれた。

この民間施設も何店舗かあるらしいが、店舗によって「休職からの復帰用」と「仕事のない状態からの復帰用」といった特徴があるらしい。

会社の会議を模したグループワークもあり、こちらのほうがより実践的ではある。
仕事もどきには全く興味がないけれど心理学はやってみたい。自分の考えのクセとかは知っておいていい。通うなら民間のほうがよさそうだ。

Q. 地方の施設は東京都のひとでも利用できますか

「地方の施設は規模が小さいので、原則東京の方は東京の施設をご利用いただいてます」
こちらは残念ながらNGだった。

でも地方を利用したい理由として「東京の人の多さに疲れる」とか「田舎でくらして価値観をみなおしたい」とか言ってごねていたら

「それなら」といって宿泊型のリワーク施設があることを教えてくれた。
場所はほぼ秘境といっても間違いないレベルの田舎だ。

これだ。

わたしがリワークするとしたらこれしかない。

なんだかサイドトラックをぶらぶらほっつき歩いていたら、隣に突然みたこともない電車が止まった気分。

行き先不明だけどノルかソルか、と言われたらそりゃ乗りたい。

ということでまずはお試し体験にいくことにした。

※写真は以前いったコスタリカの写真。住むならここ、と思ったくらい自然が豊かで文化も発達していて、なによりひとが優しい国だった。

(追記)
今日は誕生日だった。後輩のIちゃんがさっきメッセージをくれた。わたしと出会ったことで人生がいい方向にかわったと。
わたしもだよ、Iちゃん。早くIちゃんと一緒に働きたいな。

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