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あのころは若かった -episode1-

重いネタばかりだったので、ちょっと小休止。
10年以上前に思いつきで書き始めた期間限定ブログ(三日坊主)をうっかり発見してしまいました(よく残っていたな)。
サービスの終了などの不測の事態によってブログが抹消されないうちに保存をかねて、ネタ(?)の一部をこちらに移行することにしました。

あほ丸出しですが、ネタはずばり婚活。
そういやそんなこともあったなあ、と思わず遠い目をしてしまいました。
え、結果?それは聞かんといて。

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婚活始動

そもそもだ。

長ーい間婚活しようしようと思い続けていたにも関わらず、ちっともやらなかったのに、ここにきて急に婚活を思い立ったワケはだ。

先週の土曜日、職場の仲間の女性(29歳)と男性(30代)と飲みに行った。職場といっても彼らは駐在先の社員だからそれほど親しい間柄でもないが、ひょんなことから飲むことになった。

彼女は29歳の割には落語好き、というシブい趣味をお持ちの方で、
会話にギャップを感じなかったのがそもそもの失敗だった。
どちらかといえば童顔のため若く見られがちなわたしが落語の話で盛り上がってしまい、調子にのって、
「いやー、気が合うね。見た目もそんなにかわらないしね~」とうっかり発言してしまった。すると、その29歳若手女子に、あきらかに、

「一緒にすんなや」

という顔をされた。

そうだ。
まだ見た目も若いしイケてる、なんて思い込んでたのは自分だけだった。

見た目は確かに数歳若くは見える(はず)。
でもそんなことをいってくれるのは、仲のよい友達か会えばいつも「全然変わってないねー」と言い合う、長いこと知り合いの連中ばかりじゃないか。
でも中身は実年齢以上に老成し、寄る年波は顔に小じわや影を作りだし。
そしてなんといっても
「35歳」
という数字は「見た目」とか「思ったより」とかいった思い込みや妄想を婚活データではっきりと「戦力外」と否定しているではないか。

おかげでその日の噺のオチもすっかり忘れ、「わかっちゃいるけど・・・」のショックをぬぐいきれないまま思い足取りで帰ったその夜、ニュースの特集で流れていた「中国の婚活事情」。「コンカツ」の言葉に過剰反応して、思わずボリュームをあげた。

その活動内容たるや半端じゃない。
自分を売るためには第三者によるマーケティングを行い(まちがっても友達や身内じゃない)、最も美しく見せる方法を学び、仕事もやめて婚活一筋の生活を送り、すべてをさらけ出したプロフィールと写真を新聞に大きく掲載して花婿を募集する。そして狙った男性と会うためには1000kmもの道のりを自転車で走る、というまさに体をはった壮絶な婚活だった。
居酒屋で気の合う仲間と「婚活しなくちゃねえ~」なんて戯れ言を言いながらナマをジョッキでもう一杯注文しているような日本女子とは根性が違う。

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ま、しかし、ここは日本。気質の異なるお隣の国のお話ですし、わたしにはそんなに影響ないわよね、とは聞き流していられない事実が明らかになる。

テレビにでてくる婚活女子は「80年生まれ」。
みんな自分より10歳以上も年下だ。そんな連中に婚活されてみろ。30代女子はお手上げだ。とかくニッポンダンジは若い子が好き。自分の市場価値が底値に来ていたことに、ようやく気がついた。

そう、あたしはもう(とっくに)20代じゃない。
それどころかアラサーを通り越し、そろそろアラフォー突入の35歳。
もうあとがない(市場価値的に)。
やるしかない。
viva!三十路ライフ、なんていってる場合じゃなかったんだ。

(おわり)

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あとがき

あのころは何も考えずに頭に浮かんだことを次々とペンを走らせて、もとい、キーボードを叩いてました。
まだ自転車と出会ってなかった当時は自転車で1000km走る、というくだりを聞いて度肝をぬかれましたが、今なら全然できる。むしろやりたい。

ちなみに自転車(マウンテンバイク)と出会ったのは、たしか40歳のとき。
まわりが大人ばっかりだったから「もう年だし」なんてこれっぽっちも思わずにはじめられました。
スキンダイビングにハマったのは45歳。
人生初のひとりバイクパッキングの旅は先週。
ブログを書いていたころは20代か30代か、などと年齢による社会的見え方やメディアが扇動する「あるべき姿」に踊らされていた気がします。
でもこうして自分で書いてみて気づきましたけど「年齢は関係ない」って本当だな。

※写真は先週行っていた伊豆の旅

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