破談になった結婚資金100万円を自作の保険商品に投資したら5年で140万円になった話
InsurTechスタートアップhokanのともこです。
InsurTech(保険×テクノロジー)で約50兆円の国内の保険業界をアップデートするというミッションを掲げています。
今日11月4日は、私の保険業界のキャリアとして思い出の日。
私と保険の話をしようと思います。
その前に少しInsurTechの紹介も。
国内InsuTech市場の現状
▷日本は保険料総額世界2位の保険大国。
▷国内の保険加入率はスマホ普及率より高い。
▷チャーンがほとんどないミラクルなサブスクモデル。
▷資金調達をしている国内InsurTechスタートアップは4社。2018年1月から増えていない。
(※2019年9月時点の情報です)
保険業界は最も古い産業のひとつと言われています。他業界と比べてリスクが少なく安定的な収益モデルなので、これまでイノベーションが必要ありませんでした。
変わることなく長く安定して歴史を刻んできて、もはや変革が容易ではない状態になってしまっています。
日本の保険業界が株式会社ではなく相互会社という形態で市場を発展させてきたからということも理由の1つかもしれません。
国内InsuTechスタートアップが増えない理由
InsurTechスタートアップを立ち上げるには3つの要素が必要です。
①保険業界知識
②企業家精神
③テクノロジー
日本国内ではこの3要素を備えているプレイヤーが不在なのです。
InsurTechは世界的に成長産業で、日本の未来をもっともっとよくする可能性をたくさん秘めています。InsurTechのことを知って欲しい。
私と保険にまつわる話
概要です。
▶2008年11月4日、人生で初めて作った保険商品がリリースされました。
▶『達成感』という名前の保険商品でした。
▶その保険商品を作るのに必死になりすぎて婚約者にフラれました。
▶行き場を失った結婚資金100万円で自分がつくった保険の第一号契約者になりました。
※ちなみにこの保険商品です。
当時私は、生命保険会社で商品開発という業務を担当していました。販売したい保険を約款というテキストにして金融庁の認可を取り、パンフレットや重要事項説明書など募集に必要なアイテムを作成・印刷して形にするのが主な業務です。
保険自体は無形商品なので約款が商品そのものなんです。おそらく誰も読まないだろう約款。その業務に私は没頭していました。
保険の新規商品開発は、企画が固まってからリリースまで1年程要します。リリース前まで毎月右肩あがりで業務量は増えスケジュールに追われます。平日は終電で帰れないこともしばしば。休日も仕事をし、頻繁にデートをドタキャンしていました。そして交際相手にフラれました。
それぞれの親族に会い、婚約指輪やら式場を選び出した最中のことです。
私が担当した保険商品は、銀行の低金利で眠っている預金を運用しましょうという投資信託を絡めた変額個人年金保険という種類で、保険料は100万円単位の一括払い。リーマンショック前に設計されたこの商品はなんと原資保証で、140%まで運用できるというものでした。
ペットネームは『達成感』。実に達成感たっぷりの仕事でした。
結婚資金にしようと思っていた貯金100万円で、私はこの保険商品の第一号契約者になりました。
サヨナラ結婚。
私はこの達成感を大切にして邁進します。
リーマンショックがあり、私の人生初めての担当商品はあっけなく販売停止になりました。
保険商品が売り止めになることはよくあることです。あの頃運用性が高い商品はほとんどが売り止めになり、年金原資保証型は幻です。
私の『達成感』は、契約から数年で最大運用益に到達しました。そして今、主人と子供たちとキャンプに行くためにミニバンへと姿を変えています。
主人はあの時別れた交際相手です。
おしまい。
hokanでは保険業界を一緒にアップデートしてくれるメンバーを募集しています!ご興味おもちいただいた方は是非お気軽にご連絡ください!
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