家族の時間
夏です。夏休みです。今年はどこに旅行に行こうか。ゆっくりしようか、それとも・・・。親たちはあれやこれやと忙しくなる時期でもあります。我が家もそう。学校がない分、1日のスケジュールが毎日コロコロ変わるし、食事の有無も毎日チェックしないと誰かの食事を忘れてしまう始末(笑)
きっと世の親御さんたちも一緒よね、、と自分に言い聞かせながら夏休みをスタートさせております。
宿でロビーや玄関先に立っておりますと、お客様の様子がよく伝わります。チェックインの時、お出かけの時、チェックアウトの時。ロビーでお声をかけて、お話しすると色々と発見があったり気づきがあります。
最近ものすごく感じていることがあります。
それは「旅館は家族時間を提供しているのだ」ということ。
小さなお子様がお帰りになるときによく泣かれるのです。
地団駄踏んで大泣きする。大きな声でママやパパに苛立ちをぶつける。
最初は「どうしてこんなに泣くのか」と、女将の笑顔の奥底には親へ対する不信感まで出てきてしまうほどの泣きよう。
1度や2度ではないのが、私に気づきをくれました。
子供たちは帰りたくないのです。
私の宿ではプールやゲームコーナーがありません。
秋保温泉界隈では他の施設にはプールもゲームコーナーもあります。
お子様方が楽しめるものがない。緑水亭は夏休みは弱い。
という社内イメージがすごくあり、社員もそう思っているのです。
試行錯誤しながら、何か楽しめるものをと社員と考え、お子様方に花火をプレゼントしております。これが、ヒット!
今は、自宅で花火ができる環境が減っており、限られた場所でしか楽しめません。また、月齢の低いお子様にとっては生まれて初めての花火を緑水亭で楽しめたというお声もたくさん。
緑水亭の玄関前はコンクリートで大型バスが回転できるほどの広々としたスペースがあります。安全に花火を楽しんでもらえます。
子供たちは帰りたくないのです。
お父さん、お母さんともっと一緒にいたいのです。
食事も、お風呂も、寝る部屋も一緒。
旅館で過ごす家族時間は濃密なのです。
朝ごはんも一緒に食べれる。
おじいちゃんもおばあちゃんも一緒。
子供たちは、この家族時間が嬉しくて嬉しくて
帰りたくないのです。
ふと、我に返れば
食事時間もバラバラ、お風呂も別々、寝る場所もそれぞれ。
朝ごはんもそれぞれ出かける時間帯がずれていて、なかなか家族全員
一緒の朝ごはんはありえない(笑)
だから、旅行に行くとずっと一緒。
私も嬉しいし、家族が楽しくいられる。
これなんだ、お子様が泣くのは。
我々旅館は、そんな「家族時間」をご提供しているんだと
感じている夏でございます。
今日も。
そんな素敵な「家族時間」がいっぱい。
おもてなしに更に心がこもります。
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