#5 修行の日々

美容室での貴重な経験後、私は0からやり直しだと思いリフレクソロジーサロンと温浴施設内のアロマトリートメントサロンに勤務することとなりました。
週に3日づつ掛け持ちで働き、残りの1日は、フリーマーケットで「青空リフレ」を出店したり、知り合いのお宅へ出張リフレに行ったり、空いた時間にはリラクセーションサロンめぐりと、毎日リフレとアロマ漬けの日々でした。

このアロマトリートメントサロンで働かせて頂いたことは、現在のKOOが誕生する大きなきっかけとなりました。
私は、当時では珍しかった温浴施設内にある本格的アロマトリートメントサロンの求人広告を見てアロマセラピストの求人ではなく、リフレクソロジー導入の営業に行ったのです。


その時の求人担当の方は温浴施設の会社の部長さん(女性)で、流行に敏感で癒しや健康美容産業に長く関わる方でした。
当時珍しかったリフレクソロジーをすぐにピンときたようで私はリフレクソロジストとして契約して頂きました。
ただし、アロマセラピストの求人募集でしたので、アロマも勉強しアロマメニューも行う傍らリフレのメニューも行うという条件でした。
私にとっては、願ってもないお話で、働かせて頂きながらアロマトリートメントの技術を習得させて頂きました。
そのサロンではアロマ以外にタラソテラピーも行っており、本格的スパメニューの受けられる温浴施設でした。
(現在は残念ながらこの施設はなくなってしまいました)

一方、リフレクソロジーのサロンは某大手リフレクソロジースクール直営店経験者以上が採用される技術力とクオリティーの高いサロンでした。
こちらのサロンで働かせて頂けたことで、リフレクソロジーの技術向上、接客マナーの徹底など沢山の勉強をさせて頂きました。
また、サロンの造りも気軽に入れるサロンではなく、ワンランク上の上質な隠れ家サロンで、スタッフも20代から気品のあるマダム系の50代までと当時にしては珍しいサロンでした。
(こちらのサロンも残念ながら現在はなくなってしまいました)


私は、この二つのサロンが大好きでした。仕事が楽しく、無我夢中に働きました。
美容室では、リフレクソロジーを説明するだけでお客様が何日も来ない日々が続きましたので、お客様に来て頂けて施術をさせて頂けることが嬉しくて楽しくてしょうがなかったのです。

お客様が来ない日々を過ごすより、お客様が沢山いらして忙しいほうが全然疲れなかったのです。
もちろん、サロンだからと言っても待っているだけではお客様は来ません。ビラを配ったり、店頭で宣伝したりとPRすることもセラピストとして、とても大切な事を二つのサロンでも学びました。


この二つのサロンで働かせて頂いた経験は私にとって何よりの財産です。
そして、この経験を経てチャレンジショップにKOOを起業することとなります。

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