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プリント屋経営者が教えるオリジナルTシャツを作る上で気を付ける事

あなたが、オリジナルTシャツを作る上で一番重要な点は、どこですか?


まずは、何の用途で使用するのか製作したいのか、また使用頻度は耐久性は必要なのか、からプリント手法を選びましょう。

プリント屋でオリジナルTシャツを作る際に主に2つの手法があります。
・インクジェットプリント
・シルクスクリーンプリント
それぞれのメリットとデメリットから簡単にご説明!


インクジェットプリント

発色:少々薄い
色数:何色でも可能
対応生地:綿100%
金額:1枚から注文ができ、低コストでの作成可能

インクジェットプリントの最大のメリットは、少数の注文でも低コストで作れる所、グラデーションや微妙な色合いもきれいに表現が可能な所です。
ですがインクジェットプリントを選択されるアパレル企業様は、殆どいません
それは、デメリットである洗濯した際の色落ちと色移り、発色の悪さにあります。
耐久性が、低く日頃の着用には向いていない為、記念品や思い出として数枚だけ作る方に、おすすめしています。

向いている用途:誕生日プレゼントや記念品、イベント等での短時間での着用など


シルクスクリーンプリント

発色:良い
色数:何色でも可。(金、銀、蛍光など特殊な色も)
対応生地:ほぼ全ての生地に印刷可能
金額:少数だと費用が高くなり、多いほど単価を抑えられる。

シルクスクリーンプリントのメリットは、仕上がりが綺麗、ラメなど特殊加工ができる、耐久性に優れているため普段使いや店舗ユニホームなどに向いています。
デメリットは、オーダー枚数が少ないと割高になってしまう、色数分の版が必要となる為、その分金額が高くなってしまうところです。

向いている用途:クラス(団体)Tシャツ、ユニフォーム、販売目的の製作、子供が着用するなど



私は、最も仕上がりが綺麗なシルクスクリーンプリントを迷わずおすすめしています。
気に入ったものを長く安心して、着用して欲しいからです。
着用目的ではない場合や1度限りの着用の場合は、インクジェットプリントでもいいかもしれませんね。

*試しに他社でインクジェットプリントTシャツを作ってみた話
私自身も友達の誕生日会で着用するのに、試しにTシャツ4枚を大手アパレル企業様に、前身頃のみ2色デザイン、インクジェットプリントで注文しました。当時1枚あたり2800円くらいで製作できました。
オリジナルTシャツ4枚をシルクスクリーンプリントで同条件で、注文すると最低でも1枚あたり6000円はするので、10枚以下の注文、コスト重視でオリジナルTシャツを作りたい方は、インクジェットプリントがおすすめです。
出来上がったTシャツの第一印象は、プリントの色の薄さに驚きました。インクジェットプリントでも綺麗に表現出来るよう、白地のTシャツに黒と赤のデザインでプリントを注文したのですが、シルクスクリーンプリントとの発色の差は、大差だなと感じました。

用途が明確になり印刷手法を選んだら、プリント屋を決めよう!!

「オリジナルTシャツ 製作」で検索すると、色々なプリント会社が出てきますよね。

ネットで簡単に見積りを出せたり、アプリでデザイン作成しプリントまでしてくれる会社もあります。
OEMの会社でない場合、どこのプリント屋さんも使用しているTシャツやトレーナーなどのボディは、ほぼ同じメーカーの物を使用しています
なので、どこのプリント屋さんも金額は大幅には、変わらない印象です。
激安やら、最安値〇〇円〜なんてプリント屋もインク代、印刷代など細々したものが加算され、最終的に見積書を見たら他の会社と金額が変わらなかったなんてことも良くお聞きします。

金額差が出るのは、

  • デザインが用意出来なくデザインを1からプリント屋に製作してもらった場合

  • 手書きのデザインは用意したけれど、それを元に実際にプリント屋にデザイン製作してもらったが納得がいかず何度もやりとりをした場合

  • 特殊なインクを使用したい場合(金、銀、蛍光など)

プリント屋さんによって料金設定が大きく異なる部分が上記になります。
お伝えしてもらったイメージからイラスト無料で作ります!と書いてあっても、よくよく読むと2回目のやりとり以降有料なんてこともありますので、デザイン製作が難しい方は、最初の段階で確認しておきましょう。
今でしたら、キャンバなどのアプリで製作したデザインも使用可能な場合もございますので、プリント屋に聞いてみるのもいいでしょう。
データ(pdf、ai、psd)での入稿が可能な場合は、デザイン料やデザイン修正料は、かかりません。(修正が入る場合は、除く)

作り慣れていない方は、スムーズに連絡の取れるプリント屋を選ぶべし!

アプリや、ホームページでデザインを製作し完結してしまうプリント屋さんでの注文は、製作経験があり作り慣れている方や、デザイン修正が必要としない方には、簡単でスムーズに進行が出来るため、おすすめです。
ですが、初めて作るので流れが分からない方や、デザインやプリントサイズ、生地など細かく決めたい方、デザインが大体しか決まっていない方は、会って打ち合わせができるプリント屋さんや、こまめにLINEや電話等でやり取りが可能なプリント屋での製作をおすすめします。
*やり取りが増えるとその分金額が高くなるプリント屋も初心者の方には、おすすめできません。きちんと確認しましょう。

プリント屋が決まったら、流れを知ろう!!

例:注文の流れ

製作するにあたり決めるべき内容

  • Tシャツの種類

  • Tシャツの製作枚数、サイズ集計

  • Tシャツのボディカラー

  • プリント箇所(左胸と背中など)

  • プリントデザイン

  • プリントデザインカラー

  • プリントデザインのサイズ

  • 希望納期日

上記の内容をプリント屋に伝えましょう。
分からない点や、デザインが何となくしか決まらないor作れない、生地の詳細を知りたい等の場合は、随時プリント屋に問い合わせしましょう。
生地の詳細やサイズ感は、OEMの会社でない場合、どこのプリント屋さんも使用しているTシャツやトレーナーなどのボディは、ほぼ同じメーカーの物を使用しているので、ネットで検索し詳細を簡単に調べたりすることも可能です。
ネットでの検索方法は、別記事にて詳細を掲載しますね】

お見積りの確認→入金→プリント屋作業進行

全ての詳細が決まったら、プリント屋から送られてくる見積書や請求書を確認しましょう。
大体のプリント屋さんが事前支払いになっていますので、見積書を確認次第お支払い。
お支払い確認後、プリント屋は在庫のTシャツを確保したり、プリント版の製作を始めます。

納期は、一般的に入金後2週間が目安

納期は、お見積り確認後の支払い完了から2週間後が一般的ですが、イベントシーズン(体育祭、文化祭、新年度等)は、納期がそれ以上かかってしまう場合や、Tシャツなどのボディが在庫切れになってしまう事もございます。
デザインを手書きで提出、何度かプリント屋とやりとりをしてから・・・
何て場合は、より時間がかかりますので早めの準備をお勧めします
大事なオリジナルTシャツ、イベントまでに間に合わないなんて最悪ですよね、実際に進行する前に、納期は再度確認をしましょう。

【追加で同じデザインのTシャツを作りたい場合】

プリント屋さんによってプリント版の保存期間が異なります。保存しない会社から、半年から1年、永久保存してくれる会社まで様々ですので、追加注文をお考えの方は、確認しておいた方がいいでしょう。
版にも、強度や質の差などがあり金額差と比例します。
なので大体1万円くらいプリント版代金をとるところは強度も強く質もいいので、2年から半永久的に版を保存しても問題ありませんが、3000円や5000円の版では強度が弱くなる場合があるため長期保存や、大量生産には向いていないでしょう。

最後まで読んでくださりありがとうございます。
簡単にですが、オリジナルTシャツを作る流れを紹介させていただきました。
コロナも落ち着き、イベントが増えてくる中オリジナルTシャツを製作する方も増えてくるかと思います。
是非、用途に合った記念になるオリジナルTシャツを製作してみてくださいね。
皆さまのご参考になれば幸いです。