見出し画像

【NVC】 ぼくは学校を休みたい

息子10歳、ある朝「今日は学校にいきたくない」と言い出した。

ちょこっと寝坊した。
いつもより寒い朝だった。
眠くて、布団から出たくなかった。
宿題が終わってなかった。
朝もゲームしたいのに、そのための時間もない。


それでも、
起きて用意すれば、学校には間に合う時間。


学校が嫌いなわけじゃない。
ときどき面倒くさがるけど、
行ってしまえば、
教室には仲のよい友だちがたくさんいる。

よし、彼の話を聞いてみようではないか。

 
・・・・
昔の自分だったら、
こうはできなかった。

「なに甘えてんのよ。 さっさと起きて、学校にいきなさい!!」


100% こう言っていただろう。

その朝、わたしには、彼の話を聞くための十分なスペースがあった。

(会話の一部省略)

彼の心の奥には、こんな声があった。

「身体が弱い人は、しょっちゅう学校を休めるのに
 自分は健康だから、学校を休めないのが嫌だ。」


この言葉を聞けたとき、
わたしの中からぶわっと何かが湧き出した。

わぁ、そうだったのか・・・!

わたしは、彼の健やかな成長を心から願っている。
そして、彼はそれを十二分に叶えてくれている。

大病もせずに、元気いっぱい、
友だちもたくさんいて、優しくて、ひょうきんで、
ナイスな男に育ってくれてる。

そして、彼は「休息」を望んでいた。


そうだよね、たまにはお休みしたいよね。
大人だって「今日は休みたい〜」っていう日、あるものね。
毎日毎日、学校いくって、本当にすごいことだと思うよ。

彼は、わたしの願いを既に満たしてくれていて、
彼も、自分の願いを満たそうと正直でいてくれた。


あぁ
「学校にいきなさい!!」で、
彼の気持ちに蓋をしないで、本当によかった。

加えて、わたしは彼に、こんなリクエストをした。

「◯◯の気持ち、受けとったよ。
 わかった。今日は学校を休もうね。

 そして、ママは今日、(家で)仕事があるし、
 ⚫︎時〜⚫︎時に大切なミーティングがあるんだ。
 ◯◯が休むと思っていなかったから、ランチ考えてないよ。
 自分で昼ごはん、作ってくれるかな?」

「わかった」

ふたりが心地よく着地できるところが見つかって、
わたしの心は、とても満たされていた。

お互いの大切にしたいことを、
大切にできたときの感覚は、とても暖かい。


加えて言うと、
昼ごはんは、結局 わたしが包丁をにぎったり、味付けを手伝ったし、

彼は、追加でリクエストした、お風呂のカビ掃除を喜んでやってくれた。
(水泳用のゴーグルをつけてww)


そのひとつひとつに、笑いがあり、
何気ない日常だけど、記憶に残るスペシャルな一日になった。

「学校は行かねばならない」


そんなところからスタートしなくて、本当によかった。
いのちは常に、最善を尽くしている。

息子よ、学び多き一日一日を与えてくれて、
本当にどうもありがとう♡ 

#nvc



この記事が参加している募集

#この経験に学べ

54,052件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?