毎年クリスマスに観たい素敵な映画に出会いました☆*:.。. .。

今年のクリスマス、アメリカ人の友人に強く勧められ、初めて「It’s A Wonderful Life(邦題:素晴らしき哉、人生!)」という映画を観ました。彼は子どもの頃から、毎年クリスマスに家族や友人とこの映画を観ていたそうです。アメリカで最も観られているクリスマスの映画で、日本でも知る人ぞ知る名作のようですが、私はこれまで観たことも聞いたこともありませんでした。

「It’s A Wonderful Life」はアメリカで1946年に公開されました。モノクロで、レトロな街並みや人の姿が美しく、クリスマスにぴったりな雰囲気です。友人曰く、公開当初にはあまり注目されなかったようですが、じわじわ人気が広がり、今では不朽の名作として愛されているようです。

予告編はこちら(YouTubeのParamount Moviesのチャンネルから。字幕なし。)

この映画は、1945年のクリスマスに、絶望の中で命を絶とうする主人公ジョージ・ベイリーを救う為、二級天使クラレンスが天から送られるというストーリーです。

2時間10分。クライマックスまでのほとんどの時間は、そこに至るまでのジョージの生い立ちについてです。ジョージが生まれ育った片田舎の町を舞台に、彼の人生における注目すべきシーンが映され、淡々と物語が進んでいきます。それは単調のようですが、むしろ「人生って何気ない日常の中に、ときどき分岐点になるような出来事があって、こうした毎日が積み重なって築かれていくものなんじゃないかな」と思わされます。

この映画には、老若男女、国籍や信条を問わず、共感できるメッセージが込められています。ラストは本当に感動的で、あらすじがわかっていても何度も楽しめる映画だと思います。

私自身は、主人公のように世の為・人の為に尽くしてきたとは言えないけれど、自分なりに頑張って生きてきました。それでも、自分の力ではどうすることもできない状況に陥ることがあります。特に、この1年はしんどいと感じ、先の見えない不安に襲われることが度々ありました。

「いっそ、生まれてこなければ良かった。」

「もうこれ以上生きていけない。」

この主人公の想いは、程度の違いはあれ、多くの人々の心に浮かんだことがあるのではないでしょうか。私自身、そういった考えが心をよぎった経験があります。

天使フローレンは、主人公ジョージに命を絶ってはいけないこと、彼の存在には大きな価値があることを、彼にわかる方法で気づかせます。

この映画は、私たち一人ではなく互いに助け合って生きていること、もうダメだと思う時でも思いがけない方法で脱出の道があるかもしれないことを教えてくれます。今、困難な状況だからこそ、とても慰められ励まされました。それと同時に、生かされていることや、与えられている素敵な人たちとの関係に、感謝の思いでいっぱいになりました。

アメリカのサンクスギビングとクリスマスは、日本のお盆とお正月にあたるホリデーのようです。今年は、日本でもアメリカでも、願ったように家族・親族が集まってお祝いすることは難しいでしょう。そんな時だからこそ、この映画を観て、元気をもらうのはどうでしょうか?日本ではクリスマスだけでなく、お正月に観ても良いかもしれません。



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