インピンジメント症候群のこと(その3)
これまでの記事はこちら
インピンジメント症候群のこと(その1)
インピンジメント症候群のこと(その2)
リハビリが始まりました
退院後、リハビリに通うことになりました。最初は週に2〜3回、回復するにつれて2週に3回、週に1回と頻度が減っていきました。加えて月に1回くらい検査と診察を受けます。
退院時でも左腕はほとんど上がらない状態で、リハビリを怠ると一生このままかもしれないと思うと、そりゃ真面目に通います。
幸い職場から一駅めの駅近に姉妹院があり、リハビリはそこで受けられるようにしてもらいました。
リハビリ前半戦
腕を上げる角度が、だいたいひと月に10〜20度くらいずつ改善していくものだそうです。術前は「前へならえ」ができなかったのが、1か月後には90度より少し上に上がるくらいまで改善したので、ひと月で10度強くらい?
好きな着物もずっと着られずにいたんだけど、術後2か月あまり、南座の顔見世興行にはどうにかこうにか着ていきました。それでも柔らか物は無理、大島を2時間くらいかけてようよう着たものの、肝心なところでうまく力が入らなかったり押さえたいところに手が届かなかったりで、くしゃくしゃにしか着られませんでしたけど。着ようと思えるところまで進歩したとは言えましょう。
リハビリ後半戦
術後4か月半経って、三月花形歌舞伎は柔らか物着ていけました。時間はかかったし「あたたたたたっ」とか言いながらですけど、まあまあきちんと着られるようになりました。
(リハビリの進捗が着物基準っていうのが我ながら笑えます)
同じ調子でよくなっていくのではなく、停滞期があったりなんだりで、けっきょくリハビリには8か月通いました。
その後2〜3か月おきに検査を受け、通院終了になったのが2023年6月。診断を受けてからじつに1年9か月!
長かった…ですが、ほぼほぼ、元どおりになりました。
医療費のことなど
さて、医療費はどのくらいかかったのでしょう。
初診と術前の検査 約4,500点
入院手術 約46,000点
リハビリ 約190点/1回×計50回
術後検査 約350〜450点/1回×計10回
これ以外に保険適用外の費用が少し…入院時のコロナ検査費用と、食事の保険適用外分とで合わせて数千円程度。
保険適用分は3割負担ですが、高額療養費の事前申請をしてあったので窓口負担は限度額以内で済みました。
医療保険の入院手術給付金がもらえたので、自己負担はそれほどかかりませんでした。
肩の調子がおかしいなと思ったら
動きづらいな、程度なら様子見でもいいかもしれませんが、痛みがあるようなら早めに専門医を受診したほうがいいように思います。手術が必要な場合、手術が早ければ早いほどリハビリ期間が短くて済むそうです。
それに(その2)に書きましたが、斜向かいのお婆さんの手術が長引いた件。
開けてみたら腱板が断裂していて、予定していたのと別の手術が必要になったとのこと。インピンジメント症候群が悪化すると腱板断裂に至る場合があるそうです(手術待ち期間に悪化したのか、そもそも誤診だったのかは知る由もありませんが)腱板断裂だと手術後6週間くらい装具を着けて肩を固定しないとならないらしくて、その間の生活がとても大変。
やっぱり早め受診に越したことはありません。
予防について
お医者さまからはできるだけ肩甲骨を動かすようにと言われました。肩を回す運動も、肩甲骨を意識するのがいいそうです。
巻き肩の人はなりやすいので姿勢に気を付けることも大切。
今回左肩の手術を受けましたが、右肩も爆弾抱えている状態だと言われたので、気をつけるようにしています。リハビリ通うのメンドくさいし。
(おわり)
サポートいただけると励みになります。よろしくお願いいたします。