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なぜ旦那が動かないのか?なぜ子供は勉強しないのか?

痛みと快感

他人にアドバイスしても、なかなかその通りには動いてくれない。
きつく叱って反省させればいい?
おだてて機嫌をとればいい?
それも効果があるかもしれないけれど、長続きするとは思えない。
ヒントは「自分もこうだから、相手もこうだろう」という
自分の思い込みにある。

盲点になっているもの。
それは「自分自身に与えている影響力よりも強く、
他人に影響を与えることはできない」
という法則。

そして「どうせこうに決まっている」と
相手をジャッジした瞬間、その影響力は失われてしまう。
多くの人はそのことに気づいていない。

自分の思い込みは、鏡のように周囲に映しだされている。

もしあなたが彼の成功を信じているとするならば、
彼も成功を信じることができる。
そういう仕組みになっている。


たとえばあるとき旦那に「こうしてほしい」と頼んだ。
でも、旦那は実行に移すことができなかった。
あなたは腹を立てるだろう。
別に旦那があなたのことを軽んじているわけではない。
本当は旦那が実行に移さないことを、
あなたが無意識のうちに待っていたからだ。

「どうせやらないだろう」
そんなあなたの思い込みが現実になっただけなのだ。

子どもに「勉強をしなさい」と言っても勉強しないもの同じ原理。

思い込みを捨てれば、相手の感情にフォーカスすることができる。
人の行動はサイコロでは決まらない。

なぜその人は、その行動をとるのか。
必ず理由があり、規則性がある。
人は「そう頭で理解していたから」ではなく、
「そういう感情の状態」になったから行動する。

いつも家が片付いている人がいる。
彼女らは整理整頓をする能力が高いのではなく、
整理整頓をする「感情の状態」を作りやすいだけのこと。
言い換えると、整理整頓することに「快感」を、
モノが散らかることに「痛み」を連想しているのだ。

妻や母親の仕事は、夫や子どもに反省をさせることじゃない。
「なんでやらないの?」とフィードバックしてもあまり意味がない。

大事なのは、まずそれをする意義をしっかり理解してもらいこと。
そしてそれをすることのメリット(快感)を
どれだけ多く伝えるかにかかっている。

やってほしいのにやらない人は、毎回忘れているわけではない。
やらないことに「快感」を、やることに「痛み」を連想しているだけだ。
やらないことで「もっと自分の時間を大切にできる」という快感を連想しているかもしれないし、やることで「人に気を使う」という痛みを連想しているかもしれない。

これは長い目で見ると「連想の質が低い」とも言える。
やらないことを続けることで、
その延長線上に「もっと大きな快楽」が待っていないのが問題だ。

めんどくさい。ラクしたい。
これは痛みを避けて、快感を得ようとする典型的なパターンだ。
それはわかっている。
でも「めんどくさい」ことをずっと避けていると、
その先になにが待ち受けているかというと、
実はもっと「めんどくさい」ことだ。

ではどうしたら「めんどくさい」という痛みを、
「学べるチャンス」という快感に変えることができるだろうか。
同時に「やらないと学べない」という痛みに変えることができるだろうか。

より快感を得るためか、より痛みを避けるためか。
どんなに立派な人でも、行動する理由は変わらない。
なんのためなのか。なぜその行動をとるのか。
家族を観察することもあなたの役目。
理屈で伝えるのではなく、感情を読みとろう。
自分の感情をぶつけることではないですよ(笑)

気持ちにウソはつける。
でも、すぐにわかってしまう。


~夫に頼らずに生きる力を手に 夫奴隷解放宣言
            30代女性のための自立支援アドバイザー~

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