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「競争」から離れると、うまくいく6

☆ライバルをつくるより、協力したほうがうまくいく

日本に成果主義が持ち込まれて以来、
会社内では競争ばかりさせられる傾向があります。
社員に競争させることは成果を上げるように思われがちですが、
お互いがライバル視して教え合わなくなったり、
足の引っ張り合いをしたりして、
かえって全体の成果が落ちることがよくあります。

最近、職場に不機嫌な人が増えていますが、
成果主義の導入も一困と考えられます。

昔の日本企業は家族主義的で、社員どうしの「協調」が特徴でしたが、
今は「協調」よりも「競争」が重視されるようになっています。
「私は負けた」と思う人が増えて、みんなが不機嫌になっているようです。

終身雇用、年功序列の時代から、セールスの分野では競争が行われていて、
弊害が指摘されていました。
営業所内でセールスマンどうしを競わせると、
営業所全体の成績が上がるどころか、足の引っ張り合いをするために、
かえって営業所の成績が悪くなる現象が起こっていました。

私の聞いた話では、トップセールスの人が営業所長になると、
営業所の運営がうまくいかなくなることもあるそうです。
トップセールスの人は個人の成績を上げることには長けていますが、
チームの成績を上げることには意識が向きません。
そういう人が営業所長としてチームの運営を任されると、
失敗してしまうのです。

営業所長が過度の競争を煽ることで、
セールスマンどうしがお互いのテリトリーにまで進出して
顧客を奪い合うケースもあったようです。
相手を蹴落としてでも勝とうとする人が出てきて、
他人のテリトリーまで荒らすのです。

また、メーカーのセールスマンはメカニックの人と仲良くしていないと、
成績を上げられないという話を聞いたことがあります。
事故が起こったときに適切に対応するのは、
メカニックと仲良くしていることが役に立ちます。
お客さん側からすると、故障してもすぐに適切に対応してくれるので、
信頼がますます高まります。

そうやってみんなで協力していくことで全体の成績が上がっていきます。
足の引っ張り合いをするわけではないので、不機嫌になることもありません

社員がお互いをライバル視して過度の競争をするよりも、
お互いを仲間と見て、一緒に会社全体の成績を上げていくほうが、
みんながうまくいきます。
まわりの人と協調したほうが、不機嫌さやイライラ気分も減ってきます。

限られたパイを奪い合うよりも、一緒にパイを大きくして、
それをみんなで分配したほうが、結果的にみんなが幸せになれます。


~30代女性のための心と体の健康アドバイザー~


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