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「競争」から離れると、うまくいく9

☆逃げてもいいこと、逃げてはいけないこと

競争は2種類に分けて考えることをおすすめします。
「逃げてもいい競争」と「逃げてはいけない競争」です。

苦手な分野の競争は、勝ち目が薄いので「逃げてもいい競争」です。
一方、得意な分野の競争は勝てる可能性が高いので、
逃げるのはもったいないとおもいます。
その分野が自分にとって重要な分野でないとしても、
勝つ体験をすることは自信につながります。

人間は一つでも勝っているものがあると、ものすごく安心できます。
他のことで負けたとしても、「まあいいか。これでは勝っているんだから」という気になって、あまり不機嫌になりません。

たとえば、英会話が得意な人は、営業成績で負けていても、
「まあいいか。私のほうが英会話は上だから、外国人のお客さんだったら
 私のほうがうまくいくはず」と思えば、
ほとんどイライラしなくてもすみます。

自分の得意なことで一つでも勝てることがあると、
自信がついてきて他のことでも
「勝てるんじゃないか」という気がしてきます。
そうすると、自分にとって本当に大切な競争に勝つ抜く力も湧いてきます。

心理学者のアルフレッド・アドラーは、「成功体験を持つことで他のことでも勝てるかもしれないと思うようになる」と述べています。
小さなことでもいいですから成功体験をつくり、
自信を持って自分にとって大事な競争に取り組んでいきましょう。

全部の競争に勝つことなどできませんので、競争の場を絞るべきです。
自分にとって大事だと思うことは「逃げてはいけない競争」です。
そのかわりに、大事ではない競争からはどんどん逃げましょう。

先に述べましたが、プロセスの競争も無視すべきです。
エンドポイントで勝つことを考えていれば、
プロセスでは勝とうが負けようがどちらでもいいことです。
もし、プロセスで何らかの失敗をしたのであれば、きちんと分析して、
失敗を次に生かせば、エンドポイントの結果は良くなってきます。

日本はどちらかというと、短期的視点のプロセス重視社会と言ってもいいと思います。会社の中では、残業しているだけで「あいつは頑張っている」と見てもらえます。
残業していても成果が上がっているとは限らないのですが、
残業しているプロセスが評価されます。
さっと仕上げて定時に帰ってしまう人は、成績を上げていても評価されない
ような風潮まであります。
そういう風潮に惑わされる必要はありません。

本当に重要なことは、プロセスではなく結果です。
「結果をどうやって出すか」を考えていれば、
プロセスでの些細なことはあまり気にならなくなります。


~30代女性のための心と体の健康アドバイザー~


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