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マーケティングの力で社会の重要指標を動かせるか?-防災の生活浸透度を高める-

これから動かしていくプロジェクトの構想を書いていきます。

先日にこのようなツイートをしました。

こんなプロジェクトを立ち上げます。

テーマは、マーケティングの力で社会の重要な指標を動かすです。

Q. どうすれば防災を日常生活に浸透させることができるか?
マーケティングの力で防災の生活浸透率を高めることを目指す。

「マーケティングトレース for ソーシャル」
のプロジェクト名で、社会課題にマーケティングの力で取り組んでいきます!

「防災」をテーマに取り組んでいくことになった背景や、具体的に何をやっていくのかをご紹介していきます。


1. 背景:なぜ防災とマーケティングなのか?

昨年の夏ごろから、防災ベンチャー・KOKUA(コクア)のブランディングやマーケティングに関わりはじめました。

当初は、防災カタログギフトLIFE GIFTのコンセプト面白いな、何か自分が協力できるのであれば…といった気持ちでした。

防災の必要性はわかっているけど、対策ができていない人の多さ

軽い気持ちで防災の領域に関わり始めましたが、理解を深めていくと防災はとても興味深いテーマでした。

例えば、このようなデータが出されています。

防災の必要性はわかっているけど、対策ができていない人が多い課題がある

恥ずかしながら…
自分は防災グッズが家にあるかないか把握しておらず、日本に住んでいればいつか災害がくることはわかっていながら、対策はできていない1人でした。

そして、自分のような状態にある人が多いデータがあることを知りました。

防災は人のつながりや生活を捉え直す意味がある

KOKUAのメンバーと話をしたり、防災領域のマーケティング調査をする中で、自分自身の防災に対する認識も変わってきました。

自分にとっては、

防災を考えること
=身近な人とのつながりを捉え直したり、自分の生活を考え直することにつながる

このことを理解できたことが大きな変化です。

マーケティングの力で防災に何ができるか?

自分自身は変化を感じてきました…
が、社会全体の防災に関する認識を変えていくためには、やることは盛り沢山です。

何か防災の認識変化をつくる大きな動きをつくれないか…?

防災の捉え方や行動を最適化するために、自分が取り組んでいるマーケティングの力を活かせないかと考えるようになりました。

マーケティングの力とは何だろうか…?

改ためて社会とマーケティングの関係を考えていたのですが、

1. マーケティングには、新しい市場や人の行動をつくる力がある
2. また、重要な指標を動かして、活動を持続可能にする力がある

この2つだと自分の中で整理ができました。

2. プロセス公開型でマーケティングを実践する

では、具体的に何ができるのか?

防災の生活浸透率100%の達成を目標に、防災領域のマーケティングの戦略・仕掛けを考えるプロジェクトを、プロセス公開型で行います。

具体的に向き合う目標はこちらです。

ビジネスの重要指標である売上・利益や集客に関する指標だけではなく、社会にとって重要な指標を動かすことにチャレンジしていきたいです。

関心度→理解度→生活浸透度
この3つの指標を動かすことを目標におく

なぜプロセス公開なのか?

社会課題解決に取り組むプログラムは多々あります。

しかし、報告書だけ上がってきても裏側の意図や試行錯誤がわからないため、自分ゴト化されにくい…
という課題があると感じていました。

であれば、
プロセスを公開しながら防災の社会浸透のためのプロジェクトを動かせると良いのでは?と考えるようになりました。

下記の形式でプロジェクトの内容は共有していきます。

1. 月1回の定例会はライブ配信
2. 調査や戦略設計の内容はnote+Twitterで公開 ※一部は限定配信
3. オープンに考えを募る場を週1回つくる

プロジェクト公開方針

このプロジェクトを通じて、
・ソーシャルセクターに関わっている人の中でマーケティングを実践できる人を増やす
・マーケターの中で社会課題解決に向けてアクションを起こす人が増える

といった変化がつくれたらと思っています。

下記のようなマーケティングの実践アプローチを「防災」領域に応用して考えていきたいと企画を進めています。

3. プロジェクトイメージ

ゼロから全てをつくるのは難しさもあるので、KOKUAのサービスである、パーソナル防災サービスPASOBO防災カタログギフトLIFE GIFTはテーマとして扱います。

それ以外の新商品・サービス企画も行っていきます。

社会の重要指標と向き合う。

少し壮大過ぎるかもしれないプロジェクトを通じて、マーケティングの新しい可能性を見出していきたいです。

またプロジェクトで得られた知見は、こちらのnoteでも発信をしていきたいと思います。

プロジェクトアウトプット紹介

ChatGPTで防災小説を書くワークショップ

アイデア
防災を自分ゴト化するために「防災小説」をChatGPTを活用してつくるワークショップ開発

インスピレーション
防災テーマの「祭り・神話」などが浸透している地域は、防災浸透度が高い
大蛇の神輿で有名なこちらの祭りは、水害を風化させないために生まれた歴史がある
https://www.nippon-matsuri.net/report/echigo/

防災小説は、既にカテゴリーとして存在し、有効性が確認されている
参考:慶應大学SFC防災社会デザイン研究室

プロトタイプ
「もし文豪が防災をテーマに短編小説を書いたらシリーズ」を作成

防災の意識が変わる瞬間
1. ChatGPTを使って、それぞれが防災をテーマにオリジナル小説をつくって発信をする(防災未対策の人も好奇心をもって取り組める)
2. 発信した物語の背景にあることを家族や友人と話し合う
3. 無意識に防災の重要性や必要性を理解する
4. 結果的に防災対策(防災グッズを購入したり、ハザードマップを確認したり)をするようになる

問いと仮説とアイデア
プロトタイプのシート
Miroを活用してコンセプトテストを実施したイメージ

他の社会課題に対する意識を変えるためのChatGPTプロンプトもつくっています。

下記の条件で、短編小説を書いてください

テーマ:[興味がある社会課題を記載]
文体:[文豪・作家名を記載]
代表作品:[作品名を記載]
メッセージ:[大切にしたいメッセージを記載]
文字数:[文字数の条件を記載]

社会課題と紐づけた小説を書く時のプロンプト