カスタマージャーニーマップはデザイナーと非デザイナーの間にある壁を壊すツールになるという話
昨日に「ラーメン二郎の修業体験をカスタマージャーニーマップで描いてみた」という記事を書きました。たくさんご意見も頂き感謝です。
皆さんのコメントから、改めてカスタマージャーニーマップを描くことの意味を考えさせられました。カスタマージャーニーマップは、あくまで1ツールですが使いこなせば組織のデザイン力を高める武器になるはずです。
特にデザイナーではない人がカスタマージャーニーマップを理解、活用する意味は大きくあるなと感じています。
**カスタマージャーニーマップについての補足
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①カスタマージャーニーマップを作成する意味(特にデザイナーでない人が)
②カスタマージャーニーマップ作成ツールや記事のオススメ
この2つについて書いています。
①カスタマージャーニーマップはデザイナーと非デザイナーの意図を共有するためのツール
カスタマージャーニーマップ作成の意味は、組織やチーム内での「共通認識の醸成」だと思います。
非デザイナーでも、カスタマージャーニーマップを描くことで、なぜこのデザインなのか?というWhyの部分を組織全体で共有しやすくなります。
デザイナーと経営者、デザイナーとマーケッターなど、デザイナーと非デザイナーが意図を共有して、投資意思決定するためにカスタマージャーニーマップを描くことは有効的だと改めて感じています。
だって、二郎の複雑な体験も、これだけの人たちと共有できるだけですから(笑)
デザイナーも非デザイナーも体験を言語化する努力を
ツイッターで頂いたコメントの中で、自身の生活の中にカスタマージャーニーマップを落とし込むことが楽しそう、オススメ!という意見を頂きました。
大共感です。
デザイナーでも、デザイナーでなくても、体験を言語化する訓練を日々することが、デザイン力を引き上げることに繋がると思うのです。
デザイナーの方は、非デザイナーに意図を共有するためにカスタマージャーニーマップを描く。
非デザイナーの方は、デザイン力を鍛えるために、身近な生活の体験をカスタマージャーニーマップで描いてみる。(自分は、マーケティングや財務寄りなのでこっち)
こんな流れが生まれると、良いデザインが増えるのではないかなと考えています。
非デザイナーの方でも、まずは、自分な好きな体験をカスタマージャーニーマップをつかって客観的に眺めてみましょう!
良いと思った体験(ディズニーでもリッツカールトンでも二郎でも何でも)をトレースする、言語して伝えるという訓練を積むと、仲の悪かったデザイナーとのコミュニケーションも円滑になるかもしれないですよ!
②カスタマージャーニーマップを作成する上でのオススメツールご紹介
UX recipe
世界で最もカジュアルなジャーニーマッピングツールというコピーにある通り、用意されているフレームに従い、初心者でもサクサクとカスタマージャーニーマップを作成することができます。
UXPRESSIA
英語のツールで有料版でないと、複数のカスタマージャーニーマップ作成をすることができないのですが・・・ユーザーシナリオを描く考え方を体系的に学ぶのにはオススメです。
ペルソナ作成の考え方、業界別のカスタマージャーニーマップの型を学ぶという点では国内ツールにはない利便性があります。
Keynote
二郎のカスタマージャーニーマップを描く際にも活用した、いちがみさんのフKeynoteのフォーマットはもちろんオススメ!
その他は、模造紙×ポストイットでグループワーク形式でカスタマージャーニーマップを作成するのも、もちろんありです。
デザインの意図を言語化する、共有するという目的に対して、最適なツールを選べば何を使っても良いと考えています。
その他、カスタマージャーニーマップの考え方を学ぶのに参考になる記事や本について
カスタマージャーニーマップ活用をする上での注意点や、デザインプロセス全体の中の位置づけなどが解説されている良記事です。
Web制作者のためのUXデザインをはじめる本 ユーザビリティ評価からカスタマージャーニーマップまで
カスタマージャーニーマップは、UXデザインという大きな概念の中の一つのツールでしかありません。UXデザインのプロセスを体系的に理解する上ではオススメの本です。
まとめ
ぜひ、上記のツールや考え方を参考にカスタマージャーニーマップを描いてみてください。特にデザイナーではないという方こそ、カスタマージャーニーマップをマスターし、デザイナーの方々と積極的にコミュニケーションをとると、新しい発見があるかもしれません。
自分は、今後もnoteにて、二郎以外のサービスのカスタマージャーニーマップを描き、皆さんと共有はしていきます!