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ジャーナリストの思考から学ぶ、情報を正しく見極める力

デマは真実より速く広く拡散する  
こうした取り組みは世界中で続いているのだが、それでもSNS上のデマはとどまるところを知らない。

事実はどこにあるのか 民主主義を運営するためのニュースの見方 (幻冬舎新書)

良い戦略をつくるためには、正しい情報に当たり、正しく解釈することが基本だと思っています。

しかし、できていないことが多い…

SNSであの人が言っていたから…
あのニュースのタイトルと結論に書かれていたから…
といった表面的な理由で、判断してしまっていることは、意外と多くあるのではないでしょうか。

SNSで出回る情報、ニュース情報に接したときに、
・その報道は本当か?
・その裏側に何があるのか?
を読み解くことができないと、表面的な情報から戦略の意思決定することにつながってしまいます。

ジャーナリストの思考から学ぶ

先日にジャーナリストの方の話を聞く機会がありました。

その中で、言われたことがグサッときました。

日本人は空気で判断をしていて、思考していないことが多い

空気を読むとは、
・偉い人がこのように言っているから
・みんながこう言っているから
といった考えずに信じてしまう状態だと解釈しました。

改めて、自分自身の情報の接し方を見直そうと思い、最近はジャーナリズムに関する本を読んでいます。

面白かったのが、こちらの本です。

著者の澤さんは、タックスヘイブンの秘密経済を明かしたパナマ文書報道などを独自に調査し、報じたジャーナリストです。

書籍の中から、
自分がデマの情報に踊らされていないか?
を考えるきっかけをもらっています。

動画を楽しめるティックトックの「情報汚染」も深刻だ。若者は知りたいことがあるとグーグル検索よりこれらSNSアプリの検索機能を使うことも多くなっている。アメリカの情報検証団体「ニュースガード」が二〇二二年九月、ティックトックの検索機能で「コロナワクチンの真実」「中絶は危険か」などを調べて正しい情報が得られるか、を検証実験した。二七の語句の検索結果のそれぞれ上位二〇件を分析すると、一九・四%が事実に反する、または誤解を生む内容だったという。

事実はどこにあるのか 民主主義を運営するためのニュースの見方 (幻冬舎新書)

特にSNSユーザーを引きつけるのが「不快なコンテンツ」か「腹立たしいコンテンツ」なのだとワイリーは言う。だから怒りや不愉快さをあおる投稿は注目され、どんどん拡散され、SNSに満ちる。

事実はどこにあるのか 民主主義を運営するためのニュースの見方 (幻冬舎新書)

拡散されやすい情報は、デマである可能性が高い

これは、何となくわかっていたことですが、調査データをもとに「デマ情報を無意識的にインプットしている」リスクを認識することができました。

情報の真実を確認する癖をつける

ジャーナリストの思考や情報との向き合い方は、マーケティングの仕事に活かせる点が多いのではないか?
と考え調べてみると、かなり学びが大くありました。

例えば、下記の「ファクトチェックから読み解く、ニュースメディアの未来」に紹介されている、情報との向き合い方の姿勢・方法は、戦略を考える人は正座して読んでおきたい内容です。

「フェイクニュース」への対応方法の中で一般的に言われることとして、「情報リテラシー教育」があります。“Critical Thinking(批判的な思考)”をしましょうというのが重要なテーマで、“吟味思考”と訳す研究者もいます。なぜ吟味思考が必要かというと、われわれの脳はシステム1とシステム2(図4)というものに分かれていて、多くの場合システム1だけで直感的に物事を判断し間違いが生じてしまう。入ってきた情報をシステム1で判断せず吟味するためにシステム2もきちんと使わないとだめだよねということです。

ファクトチェックから読み解く、ニュースメディアの未来

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