マーケッターとデザイナーが喧嘩しないために

昨日で上半期が終わりました。お疲れ様でした!

締め日ということもあり、昨晩は、半年一緒に仕事をしてきた人たちに挨拶をして、簡単な立ち話をしていました。

とあるデザイナーとの話

とあるデザイナーの方と話していて面白い言葉が出てきました。

そのデザイナーとは、下期一緒に大きなプロジェクトを進め、自分が大枠の戦略を描いて、その方針を理解した上でビジュアル化するという流れで仕事を進めてきました。俗に言う「UIデザイナー」です。

自分は、データ分析(マーケットデータやアクセス解析データ)して、戦略方針をどうするかを考える仕事。俗に言う「マーケッター」です。

自分に対して、そのデザイナーが発したこんな一言。

下期は、デザインとマーケティングの定義を明確にしていきたいですね!

ん??

そもそも、デザインとマーケティングって何が違うんだっけかな?と一瞬考えました。そして何が課題だったのかな・・・と振り返りをしていました。

喧嘩したわけではないですが・・・

マーケティングやデザインという言葉の曖昧性

デザイン思考という言葉により、デザインがビジネスパーソンにとって身近になっています。
マーケティングの領域は、もともと曖昧かなと。

自分はデザイン思考肯定派です。
もっとマーケッターがデザインを理解すれば、市場価値上がるし仕事の質も上がると思っていました。

今まで、デザインとマーケティングの境界がなくなっていくべき!と自分は考えていました。

理解するべきだけど曖昧にしちゃだめ

グルグルと考えて、いま考えていること。曖昧にするだけではダメで、境界をつくることも時には大切ということ。

ということで、上期からはプロジェクトを進める際に、マーケティングの役割とデザインの役割を言語化するという実験をしてみることにしました。

職域の曖昧さがプロジェクトの質を下げる

マーケッターとデザイナーが同じプロジェクトに入る時、最近やたらと領域が重なります。

データ分析はどちらがやるのか?
カスタマージャーニーの作成はどちらがやるのか?

もともと曖昧だったデザインやマーケティングの言葉。その言葉の意味がさらに拡張されてきているので、プロジェクト内で使われるデザインやマーケティングという単語は、もはや意味をなしていません。

自分は、曖昧性を気にせず、ゴリゴリと進めてしまうタイプです。

だから言われたのです。

下期は、デザインとマーケティングの定義を明確にしていきたいですね!

プロジェクトによって、マーケッターとデザイナーの職務定義を明確にすること

当然、マーケッターはデザインを理解するべきですし、デザイナーはマーケティングを理解するべきだと思います。
でも、固有の専門性が何かを曖昧にして、自分たちはどっちも語れるよね!という妥協は、プロジェクトの質そのものを下げるリスクがあるなと最近感じています。

だから、このプロジェクトにおいてマーケティングという言葉は何を示すのか、デザインという言葉は何を示すのかを明確にしておこうと決めました。

デザインという仕事の領域は、UX、UIそれぞれどの領域まで担うかを決めておく。このプロジェクトはグラフィックデザインの優先度が高いのであれば、デザインという言葉をグラフィックデザインと定義する。
UXデザインの要素=ペルソナを定める、ユーザーシナリオを描くといった領域の優先度が高いのであれば、デザインという言葉をサービスデザインと定義する。

プロジェクトデザインで意識したいこと

・マーケティングとデザインの職務定義をすること→職務定義書に落とす

・それぞれの領域を際立たせ、リスペクトし合える関係性を築くこと

偶然に相性が良いデザイナーと仕事ができた時は、良い成果が出せます。

この偶然をもっと再現性のある形に変えていきたい!!

だから、曖昧になりやすい専門職のスキルセットを定義して、どの人がどんなスキルセットをもっているのかも見える化しておく。

そうすることでプロジェクトの成功確率を上げていきたいと考えています!

下期もたくさん面白いプロジェクトを走らせたいな〜