デザイナーを経営に参画させ、デザインを競争力に変えている無印良品の事例
清水淳子さんの「世の中のデザインリテラシーをあげていきたい」というつぶやきに反応して、非デザイナーだけどデザインの重要性はわかっているつもりの自分が考えていること。
デザイナーを経営に参画させ、デザインを競争力に変えている無印良品の事例
デザイナーを経営の重要なポジションに置いている代表的な事例が無印良品です。
無印良品の母体である良品計画には「アドバイザリーボード」という制度があり、下記のデザイナーが関わっています。
原研哉氏(グラフィックデザイナー)、小池一子氏(クリエイティブディレクター)、深澤直人氏(プロダクトデザイナー)、杉本貴志氏(インテリアデザイナー)須藤 玲子氏(テキスタイルデザイナー)
中でもプロダクトデザイナー深澤直人さんの影響は大きいのではないかと感じています。
無印のブランドデザイン思想には、深澤さんの「WITHOUT THOUGHT(ウィズアウトソート)」が反映されている。
デザイナーが経営に影響力をもつ組織構造をつくったことが、無印良品の強さ=競争力を生み出していると考えています。
無印良品の組織構造を図解してみる
以下はかってに無印良品の組織構造を仮説ベースで図解してみました。※あくまで推測なので、細かい関わり方などは違うかもしれないですが。
このアドバイザリーボードたちの存在に注目です。
アドバイザリーボードに入っているデザイナーが、経営と現場の間に入る。時にはユーザーに対してデザイン思想を共有するという役割を担っている。
デザイナーが組織(広くはユーザーも含む)の共通言語やビジョンをつくる役割を担うというのは自然な流れだなと感じています。
デザイナーは曖昧なものを言語化・視覚化する達人なので。
自分も、経営企画として組織デザインを考える際に、デザイナーをどのような立ち位置で経営に関わってもらうかを真剣に考えていこう。
参考になる本
あと、デザイン組織のつくりかたは、今週に読んでみようと思います。おそらくこのテーマを深堀りするヒントが盛りだくさんなので。