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2021年7月・8月を写真でふりかえる

 こうしてPCに向かい筆をとっっている今。季節は晩秋。紅葉はピークを迎えたどころか、朝は霜がついている。車の窓ガラス霜で真っ白だ。当然のように吐く息は白い。屈斜路湖には白鳥が飛来した(たしか10/12に初確認)。犬はストーブの前で寝ている始末。山は雪。雪が好きな私の気持ちも高まる。

  ・・・と、書けば書くほど晩秋〜初冬の話題ネタには事欠かない。それくらい北国の季節の変動というのは劇的でドラマティックだ。

 いつも思うのだが、ここでの前書きと写真内容に季節のズレが生じてしまう。自分でもどうかと思うのだか締め切りがないものはなぜだかこうなってしまう。要するに自分に甘いのだ。だがしかし、せっかくなのでその「ズレ」を楽しんでいただければ幸いである。後付けのようだが、北国ならではの季節が移ろう「速度感」を味わっていただけるに違いない。

 季節が変わるというただそれだけのことが、年々速度を増す。そして年々面白さも増している。

 さて、夏を振り返る。基本的にカヌーツアーが繁忙期なのであまり一眼レフカメラでの写真は多くはない。というわけで夏は7月8月の合併号だ。ジャンプだってマガジンだって、そうなるだろうこの季節は。



【7月9日】

濤沸湖に行っている。

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 近場とはいえ屈斜路湖とのフィールドの違いが面白い。

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 濤沸湖ではワイズユースとしてのツアー開催をしている。濤沸湖というフィールド、そしてその仕組みにも興味があり登録研修ということで赴いたわけだが、現実問題、開催時期が6〜8月と屈斜路湖での繁忙期とも当然かぶってしまうので、ここでのガイドは正直難しい部分もあるかもしれない。どのように調整していくかが課題である。とはいえ一歩行動せずには何も起こらない。検証はつづく。



【7月19日】

 ニセコ暮らし時代の友人が遊びに来てくれた。子供を連れて。湖に泳ぎに行ったっけ。

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【7月26日】

 カイは元気があり余っている。

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 ダッシュが速すぎて、AFが追いつかないことのが多い。


【8月2日】

 リバフィーTシャツを作り販売スタート。

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 しかしながら、私たちガイドがいるときしかTシャツが買えない。ガイドはツアーの前後しかオフィスにいない。つまりツアー参加しないと買えないという商売としてはどうなのか、という状態だ。すみません。まぁそれでもマイペースにやらせてください。

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【8月15日】

 珍しくツアー中の写真を撮影していたようだ。

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 今年も水は少ない。年々減っている気がする。先輩にきいてもそうだが、以前20年前の川の映像をみた時、その水量の違いに驚いた。全然違うのだ。はっきりした原因はわからないが、地球温暖化の影響は確実だろうと思う。

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 年々雪も減っている。昔はもっと雪があった。その雪が山に染み渡り川となって海へ注ぐ。その根源の水が減っているのだ。僕たちはそれを受け止め、よく考え、そして行動しなければならない。保護と利用。すこし話はそれるが、その仕組みづくりや意識改革には国の政策が大きく関わる。今月末は衆院選だ。政策を理解し自分の意思を持って投票することも「行動」だ。

 先日patagoniaからメールが届いた。ムーブメントに賛同し、ここにリンクを貼らせていただく。


【8月20日】

 ガイドツアーも少し落ち着いてきたころ、夕方から時間をとって屈斜路湖のとある大好きな場所へ来た。フィールドに対して気持ちがフラットになる場所だ。いつもここへ来ると屈斜路湖のことを好きになる。時々、仕事から切り離して湖をみつめることも重要だ。仕事場だけどそれだけじゃない。僕らの暮らしもここにあるから。

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 久しぶりに行ってこの夕焼けのご褒美だ。ついてる。

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【8月25日】

 雨。確かツアーがキャンセルになったので、その格好のまま家の周りを撮影した。雨の日の自然も面白い。当然だけど雨の中も命は動いている。

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 ハンノキハムシが異常に発生した。この虫、名前のとおりハンノキの葉を食う。しこたま食う。この夏は、葉という葉が虫食いとなり随分と枯れていた。どんな影響があるのかはわからない。


【8月30日】

 繁忙期のピークを終え、休日をとり知床へ行った。

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 知床といえば、知床岬を目指し海岸を歩いたりと、今まであまり観光らしい観光をしたことがなかったので、観光した。

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 初めて夏の五湖を巡った。

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 素晴らしいフィールドだ。想像以上に多様な人が歩いている。スカートの人もヒールの人もいる。その幅に驚いた。そのような場所なのだ。観光地だった。裾野が広いことは素敵だが、少しだけ違和感を覚えることもある。歩いていると前後からひっきりなしに手のたたく音が聞こえる。もちろん正しいといえば正しいのだが・・・。

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 フレペの滝へ。お殿様がお出迎えしてくれた。

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 日没際に行ったので誰もいなかった。以前ここでクマを見ている。正直五湖以上に気をつけなければならないと思っている。少しピリっと緊張感を感じる。やはりコチラのほうが僕は好きだ。もちろん五湖も綺麗なんだけどね。

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 次の週には羅臼岳〜硫黄山の縦走を予定していたので、その稜線を眺めて気持ちが高まった。2週連続で世界遺産の知床を味わえるなんて道東の地に住む者の特権と言ってもいいだろう。ははは。感謝します。

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 太陽が地平線に沈んでいく瞬間を目に収め、宿へ向かった。美味しい夕食とビールが待っている。やはり平和な観光だって楽しいんだ。

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 次の日、一番楽しみにしていたクルーズ船はシケのため欠航。残念ではあったが次の楽しみにとっておく。空いた時間でカムイワッカの滝へ。小学生ぶりに登った。



 7月、8月は繁忙期だ。ほぼ毎日川や湖へ行きガイドさせていただいた。屈斜路湖、釧路川源流部に訪れた皆様、ありがとうございました。良い夏の思い出になっているでしょうか。この場をかりてお礼申し上げます。皆さんのキラキラした笑顔を見ると活力になります。

 今年の夏は暑かった。記憶にある限り最も暑い夏だったように感じる。そして最も強烈に記憶に刻まれていのはアブ。アブだ。異常に多かった。お盆時期のピークは川に行くのは危険行為にすら感じた。それから夕方でも気温が下がらない日も多く、カイの散歩中走ってそのまま湖に浸かりに行ったこともいい思い出だ。

 さて、僕はほんの少し旅にでてくる。

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