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イランが「女性抑圧」だというリベラル・フェミニストの洗脳――日本以上に「女性の進学率」が高いのに「女性差別」扱いの矛盾

 スイスに世界経済フォーラムという組織があります。ここは「ダボス会議」という、世界の政治や経済の指導者を集めた会議を主宰していることでも知られます。

 その世界経済フォーラムが『世界ジェンダー・ギャップ報告書』なるものを発刊しています。日本を含む世界の指導者たちが、この報告書をもとに政策を立案するので、これはとても影響力の大きな報告書です。

 この報告書では、簡単に言うと「男女平等がどれだけ進んでいるのか?」ということが記されています。そして、どれだけ男女平等が実現されているのか、のランキングまであるのです。

日本よりも順位の低いイラン

 問題は、この「報告書」がどうも不適切な基準でランクを付けている疑いがある、ということです。

 例えば、平成30年(西暦2018年、皇暦2678年、仏暦2561年)における日本の順位は149ヶ国中110位でした。これはG7の中で最下位となります。

 何しろ中国が103位ですので、日本は先進国としては異例の低順位です。もっとも、韓国は先進国の中では最下位で、115位と日本よりも低い唯一の先進国となっています。

 しかしながら、これは一体、どういう基準でランキングを付けているのでしょうか?ガチガチの男尊女卑の儒教発祥の地のである中国よりも低いとなれば、その基準が知りたくなるものです。

 この基準を知るためには、日本よりもランキングの低い国と比べるのが、手っ取り早いでしょう。

 さて、イラン・イスラム共和国は142位と超低順位です。事実、我が国もマスコミではイスラム教について「女性抑圧」のイメージを弘めているため、イランにも女性が差別されているような通念があります。

 では、そのイランにおける女性の扱いはどうなのでしょうか?

日本よりも高い女性の大学進学率

 イランについて冷静に調べると、日本よりも遥かに女性の地位は高いのではないか、という要素が多々あります。

 まず、日本の女性の大学進学率は48.2%で短大を含めても57.1%ですが、イランの女性の大学進学率は63.6%と日本よりもかなり高いのです。

 また、日本では医学部は比較的、女性の比率が高い理系の学部である、とされています。しかしながら、それもイランと比べると低い水準なのです。

 日本では女性医師の割合は昨年やっと2割を超えたばかりですが、イランでは医師の7割が女性と言う話もあるほどです。

 そもそも、フェミニストの強いアメリカよりもイスラム諸国の方が理系女子は多いのです。

 それなのに「イラン=女性差別」のイメージがあり、しかも、世界経済フォーラムみたいな機関の報告書までもがイランに低順位をつけているのは、不思議なことです。

「専業主婦の権利」が守られているイラン

 イランの男女平等指数が低い最大の原因は「女性の社会進出が進んでいない」ということでしょう。

 しかし、フェミニストはやたら「女性の社会進出、云々」と騒ぎますが、それは本当に女性のことを思ってのことでしょうか?

 例えば、安倍政権が「配偶者控除(主婦への減税措置)の廃止」を検討するとフェミニストはそれを支持しました。

 フェミニストは配偶者控除について「女性の働く意欲をそいでいる」等と非難しています。しかしながら、家事労働を行う女性について何の手当も行わず、増税するような政策で、本当に良いのでしょうか?

 イランでは結婚の際に男性が女性に金貨を支払う義務があります。まぁ、実際には直ちに支払う必要は無いのですが、離婚するときまでに支払っていなかったら男性は投獄されるので、男性は必然的に奥さんを大切にします。

 その他、イランはイスラム教の教義に基づき専業主婦を守る制度が多いのです。主婦から増税しようとする日本とは大きく違います。

 日本人女性も「専業主婦になるのが理想」という声は、私の周囲でも多いのですが、フェミニストはそうした声を無視します。現実にはイランの方が理想という方も多いのではないでしょうか?

性犯罪もイランの方が厳しい

 また、性犯罪についてもイランの方が厳しいです。

 イランで有名なのは「不倫をすると石打の刑」と言うものですが、実は男性も浮気をすると石打の刑になります。

 まぁ、ここまで教条主義的な運用はイスラム諸国でも珍しいのですが、イランにおける婚外交渉への規制が女性差別ではないことは明白である、ということはお判りいただけると思います。

(そもそも、不倫をするのは圧倒的に男性の方が多いのですから、「不倫禁止=女性差別」と捉えるフェミニストは一体、どういう思考回路をしているのでしょうか?)

 言うまでもなく、性犯罪についても厳しいです。

 日本だと「同意は無いが無罪」な珍判決が下ることもありますが、イランだとこうした性犯罪は全て「死刑」です。

 にもかかわらず、イランの男女平等ランキングが低い理由、それは言うまでもありません。

 世界経済フォーラムやフェミニストは「女性の権利」を守ることが目的ではないのです。

 そのことに気付くと、様々なデマに騙されないようになります。今の世界を支配しているのは医療利権複合体と、その手先であるフェミニストなのですから。

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