読書感想 世界史をつくった海賊
11月の読書、その3です(^_^;)
今回はKindleで「世界史をつくった海賊」です。
16世紀のイギリス。当時はまだ小国のイギリスが、大国のスペインやポルトガルに対抗するため大西洋やカリブ海で海賊行為を行い巨万の富を得ていたこと、その海賊行為を当時のエリザベス女王が黙認、というか船の提供やシンジゲートへの出資により積極的に関与していた事が描かれています。
学校で教わった世界史では、イギリスは18世紀からの産業革命で大国化、世界をリードする国になった、的な概要ですが、産業革命以前の数世紀に渡る海賊行為やスパイス、コーヒー、紅茶、奴隷売買という貿易で築いた富が発明家に渡り産業革命が起きた、という歴史の流れが読み取れました。
本の中では世界最大の保険引受機関、ロイズ保険組合の成り立ちにも触れられています。ロイズは元々輸入されたコーヒーを提供するロンドンのコーヒーショップで、そこでは単にコーヒーを提供するだけでなく、ビジネスのネットワーキングやメンターがいたり、これからのビジネスを生み出すインキュベーション的な場所であるったとのこと。現代で言えば、某◯フトバンクグループのSさんが入れ込んでいる◯ィーワーク、的な場所でしょうか… 時代背景が変わっても、人々が情報に触れ、その中から次に進んでいく。その部分は昔も今も余り変わらないのかもしれません。
この本の出版はおよそ10年前。当時はまだ◯ィーワークやインキュベーションといった事が今ほど盛んではありませんでした。意外と歴史を振り返ることで、その内容を現代や未来へ置き換えて新しいビジネスモデルを作る、ということも可能性があり、重要なのかもしれませんね。
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